■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
アトラティーバ・ジャパンが開発し、株式会社ラッキーからエクサムに権利が譲渡。その後エクサムより販売されたタイトルです。ゲーム内容としましては、アルカナハートの新作・続編というよりも、バージョンアップ版に近い仕様となっています。主な変更点、追加事項をまとめます。
・対戦バランスを徹底追及。全キャラクター、全アルカナをフルチューニング。
・新キャラクターカラー追加 新カラーの選択方法は、スタートボタンを押しながら
B or C or D。
・トレーニングモードを搭載。各項目設定、メニュー有り。
バグが修正されたり、メニューが豊富になるなど、ゲームの総合的な部分での評価を底上げ。「強力な技の下方修正」及び「ダメージ補正」を中心に、全体的なバランスをアップ。アッパー調整では事故が起こりやすくなり、2〜3セットで相手を負かすことが出来るというバランスを、ダウン調整で上手くカバー。ノーマルバージョンでは厳しかった、所謂「弱キャラ」が強化され、"勝てないキャラクターはいない"と思わせるバランスを実現したのはお見事です。
2007年には、日本最大の格闘ゲームイベント「闘劇'07」の正式種目の一つとして選出され、同人などのファン活動も地道に根付いていることから、確実にそのプレイヤー層を築いているといって良いでしょう。
また、アルカナハート公式サイトにおいても、「アルカナパーティー」というポータルサイトを開設。アルカナブログや、アルカナハートTVなどのコンテンツを精力的に配信しており、今後の続編、シリーズ定着を大いに期待できるタイトルの一つとなっています。
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■小話:アルカナハートフル騒動 |
パワーアップバージョン「アルカナハートFULL!」の販売に及んで、一部混乱が生じました。新作ではなく、バージョンアップ・マイナーチェンジに類する内容であるにも拘らず、初期の段階で株式会社ラッキーより提示された価格が148,000円と、新作基盤並に高価であったため、一部のオペレーターから反発が発生。折しも闘劇'07の予選大会の直前ということもあり、オペレーター側はバージョンアップは実施したいものの、バージョンアップの内容に見合わない価格では、償却の目処が立ち難いという状況が発生。
闘劇のレギュレーションにおいては、予選開催はFULLでも旧Verでも実施可能で、決勝大会本戦はFULLで行うという折衷案を実行。しかし、FULLで予選を実行する店舗においては、FULL正式稼働当日に入荷しても、本戦までの練習期間が1週間未満という事態も発生。オペレーター及び闘劇運営の間で、一部とはいえ混乱を呼ぶ結果となってしまいました。
その後、148,000円を提示した株式会社ラッキーから、権利はエクサムに移譲。新しい権利元のエクサムでは、約半額の78,000円が提示され、表面上問題は解決。大会運営も正常に続行されました。
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