■ゲーム概要 |
X68Kから続く対戦格闘ゲームタイトル「あすか120%」シリーズ、プレイステーション版の第3作品目。従来の「フィル・イン・カフェ」に代わり、本作から「サクセス」が開発を担当。販売元は同じく「ファミリーソフト」が担当。キャラクターデザインには「細雪純」氏を起用。差し合い要素の強かった従来作品からゲーム性が大きく変わり、やや攻撃的な作風に。ユーザーの好き嫌いが大きく別れる仕上がりだが、概ね前向きに受け入れられている。
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■ゲームシステム |
操作はレバー8方向+「弱攻撃」、「中攻撃」、「大攻撃」、「カウンターアタック」の4ボタン式。基本操作は以下を参照。
■ゲージシステム
▼ダメージゲージ
いわゆる「体力ゲージ」。これがなくなると負けとなる。
▼ダウンゲージ
攻撃を受けると減っていき、攻撃を受けていない状態で自然回復していく。単発攻撃でなかなか減っていかないが、ラッシュで攻撃を受けると一気に減っていく。このダウンゲージがなくなると、受け身の取れない強制ダウン状態となる。またダウンの回数に応じてダウンカウントが追加されていく。タイムオーバーになったとき、ダウンカウントが多いほうが(例え体力残量が多くても)敗北となる。
▼バーニングゲージ
攻撃をヒットさせるなどの各行動で少しずつ上昇していくゲージ。100%になると1回だけ最終奥義が発動可能に。また100%から更にゲージを上昇させ、120%まで上げると、一定時間、最終奥義が無制限に使用でき、さらにセレクトボタンでスーパーラッシュを発動することができる。いずれも有効時間が過ぎると0%に戻る。
■ゲームシステム
▼技の相殺
このシリーズの特徴とも言えるシステム。技と技がぶつかり合った場合、技の攻撃は相殺され、お互いにダメージを受けない。そのため、基本的に手数の多い攻撃ほど有利となる。
▼カウンターアタック
□ボタンで発動する行動で、相手の攻撃を相殺しながら攻撃を行う。バーニングゲージを一定量消費する。
▼ガードキャンセル
ガードモーション中に、各必殺技・最終奥義・カウンターアタック・ダッシュ・バックステップ等の各行動コマンドを入力する事で、ガードモーションをキャンセルして各行動を起こすことができる。
▼最終奥義
いわゆる「超必殺技」。バーニングゲージが100%なら一回、120%なら一定時間の間無制限に使用することができる。
▼スーパーラッシュ
バーニングゲージが120%のときにセレクトボタンを押すことで発動。一定時間、ラッシュ攻撃をかけることができる。タイミング良く発動すれば、あっという間にダウンゲージを削って、ダウンを奪う事も可能。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
サブタイトルに「ファイナル」と付く、シリーズ最後の作品?(Windows版でリターンという作品があります)。もともとこのシリーズは、操作性が良く、全体的な完成度の高い作品が多いですが、その中でも本作は特に優れている作品だと思われます。
このゲームの最大の特徴は、体力ゲージがもの凄く「減りにくい」こと。10Hit近いコンボが入っても、ほとんど体力は減りません。完全ノックダウンで試合が終わるのは、稀ではないでしょうか。その場合、普通は体力ゲージの残りが多い方が勝ちなのですが、このゲームは違います。それでは、何で決着がつくかというと、このゲーム独自のシステム「ダウン」。体力ゲージと並んで、ダウンゲージというものが存在するのですが、このダウンゲージは、体力ゲージより圧倒的に減り易く、しばらくダメージやガードをしないことで、徐々に回復していきます。このゲージが無くなると、「ダウン」を取られ、最終的にダウンの回数が多かった方の負けとなります。・・・その為、単発の攻撃を、インターバルを開けて繰り返すよりも、一時集中的に猛攻を掛けるのが効率の良い攻め方となります。
連続技は繋がりまくります。極悪非道なほどに。起き上がり攻防も熱すぎ。起きあがりには、ダウンをとられるかどうかという状況が多いですから、お互い必死です。さらに以前より搭載されていた相殺システムも健在。元々攻撃的なゲームでしたが、その側面がより一層際立ったという具合です。
有無を言わさず攻撃!
どんな状態からも攻撃!
しのごの言わせず攻撃!
・・・と、だいたいこんな感じでしょうか。一試合終わるたびに指がちょっと痛かったりします(笑)。
今作から「細雪 純」氏がキャラクターデザインを担当。ゲーム中のキャラクターのドット絵は、手足がデフォルメされているのが目立ちますけれども、個人的にあのグラフィックは好みです。
格闘ゲームとして、独自色を大きく打ち出し、独自のバランスの上に成り立った大変に楽しいゲームです。一撃のダメージが低く、爽快感はやや低めですが、猪突猛進の中にある、ある種の戦略性が光った戦いの出来る作品。間違いなく「買い」のソフト。「あすか」シリーズを綺麗にまとめてくれた傑作です。
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■プレイ動画 |
) |
■キャラクター紹介 兼 オープニングムービー |
) |
■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
小攻撃 |
×ボタン |
投げ |
間合いで or +○ボタン |
中攻撃 |
△ボタン |
二段ジャンプ |
ジャンプ中にもう一度要素 |
大攻撃 |
○ボタン |
ハイジャンプ |
レバーからすばやく要素 |
カウンターアタック |
□ボタン |
受け身(突き飛ばし) |
突き飛ばされた反対側にレバー2回 |
挑発 |
セレクトボタン |
受け身(叩きつけ) |
地面衝突寸前に攻撃ボタン |
ダッシュ |
すばやく |
必殺技 |
各コマンド入力 |
バックステップ |
すばやく |
最終奥義 |
対応必殺技を□ボタンで入力 |
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■登場キャラクター |
キャラ |
声優 |
キャラ |
声優 |
本田 飛鳥 |
茶山 莉子 |
豊田可 莉奈 |
荒木 香恵 |
大久保 久美 |
美木 まさき |
小和田 奈々 |
浅倉 優稀 |
鈴木 めぐみ |
野上 ゆかな |
山崎 竜子 |
森本 晶 |
キャシィ・ワイルド |
井上 麗花 |
御手洗 清子 |
日高 のり子 |
新堂 環 |
小川 里永子 |
北条 虎美 |
伊藤 みお |
川崎 忍 |
西沢 広香 |
古館 伊知子 |
茂呂田 かおる |
扇ケ谷 鉄子 |
島津 冴子 |
新堂 源一郎 |
郷里 大輔 |
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■裏技・小ネタ |
◆隠しキャラ出現方法
社名「Family Soft」のロゴ中に「↓↓□↑↑□」を入力。効果音が鳴れば成功。本来一定条件を満たさないと使えない、隠しキャラが全員使えるようになります。
◆当たり判定表示方法
上記、裏技のコマンド入力時のみ可能。戦闘中に「L1」ボタンを押すことで当たり判定が表示。もう一度押すと消えます。
◆ゲーム速度変更方法
同じく上記、裏技のコマンド入力時のみ可能。戦闘中に「L2」ボタンを押すことでゲームの速度が遅くなります。もう一度押すことで戻ります。
◆黒カラーキャラクター使用方法
同じく上記、裏技のコマンド入力時のみ可能。キャラ選択時、スタートボタンで選択すると、影のような黒ベースカラーでプレイが可能。
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■関連商品 |
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■関連書籍 |
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■関連ソフト |
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