MITCHELL(ミッチェル)より発売された、空手を題材にした2D対戦型格闘ゲーム。非常に地味なグラフィックにシステムながら、深い駆け引きの要素を含んだ良作で、現在でも格闘ゲームマニアの間では高い評価を受けているタイトルです。
操作はレバー8方向+「攻撃」、「ジャンプ」の2ボタン式と至ってシンプル。レバーとボタンの組み合わせで、色々な動作が出来るようになっています。基本操作は以下をご覧下さい。
レバー位置(ニュートラルを含む)により、まず操作キャラクターの「構え」状態が発生し、そこから各ボタンを押すことで攻撃が発動。構えと押したボタンによって発動する技が異なり、それらの攻撃技は「上段」、「中段」、「下段」の属性に分かれています。防御するときはその対応した方向のレバー入力で行うという形式になっています。基本的にボタン押し操作中は防御が出来ませんが、攻撃動作中でも相手と自分のレバー入力のY軸方向が一致していれば、技の出掛かりや戻りがキャンセルされて防御が成立します。また、この上・中・下段には3すくみのカウンター要素が存在しており、上段攻撃には下段攻撃が。中段攻撃には上段攻撃が。下段攻撃には中段攻撃がそれぞれカウンター攻撃として機能します。
本作では体力ゲージではなく、「ポイント」的なものが存在。対戦前は6ポイント存在し、基本的には相手の技を受けることで減少。大技がヒットしてダウンした場合には「技あり」が発生してダメージ1点。画面端に追い詰められると「警告」が発生し、これが2回重なるとこれも「技あり」が発生してこれもダメージ1点に。大技が2ヒットしたり、小技の連携が決まったりすると「一本」が発生してダメージが2点。お互いのポイントがなくなることで勝敗が決します。
一見シンプルに見えますが、読み合い要素が多分に含まれており、意外に奥深いゲームです。アーケードで稼動した2D格闘ゲームの中でも、かなり異色な作品であると言って良いでしょう。
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