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CRIMSON ALIVE EXTREME ENCOUNTER
クリムゾンアライヴ エクストリームエンカウンター |
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2D対戦格闘ゲーム/2D格闘ツクール 2nd.作品/同人ソフト |
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Windows |
開発:ケロぴょん |
推奨度:− |
発行:2004/08/15 |
駿河屋通販 |
CD-ROM |
頒布:ケロぴょん |
入手度:− |
頒価:2,000円 |
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(C) 2004 KEROPYON. All rights reserved. |
■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
同人サークル「ケロぴょん」が開発した2D対戦格闘ゲーム「クリムゾンアライヴ」の三作目で、アスキー 2D格闘ツクール 2nd.作品。「クリムゾンアライヴ GENESIS OF THE HERETIC」、「クリムゾンアライヴ Burst Again」に続く正統続編です。前作までのボスキャラ「霧原
ラケル」に加え、サブキャラクターとして登場した「浅倉
天音」、「ナイトフォビアT型」が新規に追加。デフォルトで使用出来るキャラクターが、総勢16名という大ボリュームとなっています。
ゲームを始めて真っ先に気付くのが、キャラクターボイスの搭載でしょう。ナレーションをはじめとして、全キャラクターにボイスが追加。より一層の臨場感を引き出しています。更にファイナルアクト(超必殺技)を出すとカットインが入るなど、演出面で大きくパワーアップしています。
操作はシリーズ共通で、レバー8方向+「パンチ」「キック」「威力大攻撃」「ブレイクアーツ」の4ボタン式。詳細は以下をご覧下さい。しかしシステムは大きく変更されています。以下に従来の作品に存在するシステムは緑文字で、本作より搭載された新システムは赤文字で記述致します。
●ブレイクアーツ
旧作より存在する、相手を吹っ飛ばす強力な攻撃手段。今回は前作よりも全キャラのブレイクアーツの動作が早くなっており、チェーンスライドコンボにも組み込めるようになっています。ただし今回は中段属性ではなくなってしまった為、相手にしゃがみ防御でも防がれてしまうように。また必殺技でキャンセルをかけることが出来ない仕様は前作同様。
●緊急回避動作
緊急回避動作とは、前転(または後転)しながら進む移動手段。移動直後から打撃に対する全身無敵になる。動作中は投げに対しては無力で、動作の後半には下段に対するやられ判定も発生。前作よりも全体の無敵時間が短くなっており、移動距離も短くなっているので、飛び道具を抜けるのが若干シビアに。
●大ジャンプ
方向キーの下方向を入れてから上方向に入力すると、通常よりも飛距離の長いジャンプとなる。
●クリムゾンヒートゲージ
オーバーレイジやファイナルアクトといった特定の行動を行うのに必要になゲージ。戦闘前の時点で2ゲージストック状態。技を出したり、相手の攻撃を喰らったりすると増加。従来通り、ゲージは最大で4本までストック可能。
●ファイナルアクト
所謂「超必殺技」。ゲージを2本消費して発動する強力な必殺技。
●マックスフォース(MAXFORCE)
所謂「潜在能力」。ゲージを4本全て消費して発動する最終奥義。
●チェーンスライドコンボ
通常技から通常技へ繋げて連続技にするおなじみのシステムの事。今回は前作までの「パンチ→キック→威力大の流れに威力大→ブレイク
アーツ」が追加。これにより連続技のバリエーションは前作以上に。
●受け身
ダウンする瞬間に上方向キー+各ボタンで「受け身」を発動。押したボタンによって受け身後の復帰位置が異なり、パンチで短く手前、キックで短く後方、威力大で長く手前、ブレイクアーツで長く後方へ移動。なお、受け身は動作終了時に隙が発生。
★オーバーレイジアーツ(1ゲージ消費技)
ゲージを1本消費して、そのキャラクター独自の必殺技を繰り出すシステム。技はキャラごとに性能は様々だが、通常の必殺技よりも高性能なものが殆ど。
★エリアル開始技(しゃがみブレイクアーツ)
名前の通り、エリアルレイヴの始動技。ヒット時は相手を高く浮かせる事ができ、ヒット、ガードを問わずにターゲットジャンプでのみキャンセルをかけることが可能。ここから空中で連続攻撃を叩き込むことが可能になる。
★ターゲットジャンプ
上記のしゃがみブレイクアーツからのみ使用可能な特殊なジャンプ動作のこと。しゃがみブレイクアーツ中にレバーを上方向に入れれば自動的に出すことができるが、タイミングがやや特殊なので浮かした相手に攻撃を当てるならかなり素早い操作が必要。
★シフトアタック
前方へ小ジャンプしつつ、しゃがみ防御不能の打撃技を繰り出すのがシフトアタックの特徴。動作がやや遅いので、相手に反応されやすいが、見た目より下段に対するやられ判定が小さくなっているため、足払い系の技や下方向に攻撃判定のある技を回避しつつ攻撃する事が可能。
★テックガード
ブロッキングに近いシステム。相手の攻撃を受ける寸前にタイミングよくレバーを後方へ入れることで発生する特殊な防御システム。入力に成功すると青白く発光するガード状態をとり、この際に各ボタンを押すことで後述の「ガードキャンセル」を発動することが可能。攻撃を受ける際の反動の無効化、ゲージの一定量増加、ガード硬化時間の減少などの効果も有り。連続ガード中にも入力を受け付けているので、多段ガード系の技をガードした際に狙う事も可能。
★ガードキャンセル
テックガード状態から繰り出す事が可能になる反撃手段。テックガード中に各ボタンを押す事で発動。ボタンの数通り、全部で4類のガードキャンセル行動が存在する。
・上段カウンター攻撃(パンチボタン)
立ち状態から打撃を繰り出すガードキャンセル。攻撃判定の発生前に無敵時間が切れてしまうので潰されやすいが、必殺技でキャンセルがかかる。
・下段カウンター攻撃(キックボタン)
相手を転倒させる下段判定の足払いを繰り出すガードキャンセル。攻撃判定の発生前に無敵が切れてしまうが、姿勢が低くなる関係上、相手の攻撃をかわせる事もある。キャンセル不可。
・必殺カウンター攻撃(威力大ボタン)
無敵時間の長い必殺技系の技を繰り出すガードキャンセル。攻撃判定発生の直前まで無敵が続くが、ガードされた場合や空振りの際の隙は大きい。
・ガードキャンセル前転移動(ブレイクアーツボタン)
完全無敵状態で前方へ緊急回避移動を行うガードキャンセル。基本的に隙は無いので比較的安全なガードキャンセル手段。
・・・以上です。
大きな変更点として目に付くのは、やはり「ビートレイブコンボ」の廃止に伴い導入された「オーバーレイジアーツ」でしょうか。今までは全キャラクター共通の乱舞技が展開されましたが、今回からは各キャラの独自色を持った技が発動する形式となりました。これにより、攻撃の幅が大きく広がったキャラクターもいれば、ビートレイブコンボが連携に組み込めなくなったことで、逆に苦戦するキャラクターも。しかし、総合的にバランスが取れているのはお見事です。
攻撃面では「エリアル開始技」、「ターゲットジャンプ」が設定されたことで、エリアルレイヴ(空中コンボ)が出来るようになりました。従来の作品でも、ブレイクアーツやビートレイブコンボからのワイヤーダメージを与えることが出来ましたが、本作からは空中コンボがやり易くなっています。ブレイクアーツが中段攻撃ではなくなったことによって、代わりに導入された「シフトアタック」も読み合いの要素を高めていますね。
防御面では、テックガードというブロッキングに近いシステムを採用し、更にそこからガードキャンセル攻撃を繰り出すことが可能となっています。押すボタンによってさまざまな特徴があり、使い分けが出来るようになっている仕様は、なかなかに凝っていますね。
演出面での大きなパワーアップに加え、多数の新システムの搭載、追加キャラクターの参戦などゲーム全体のボリュームアップ。まさに「クリムゾンアライヴ」シリーズを締め括るタイトルと言えます。本シリーズに興味のある方は、この作品を抑えて置けば間違いないでしょう。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
パンチ |
1ボタン |
キック |
2ボタン |
威力大攻撃 |
3ボタン |
ブレイクアーツ |
4ボタン |
前ダッシュ |
素早く→→ |
後ダッシュ |
素早く←← |
大ジャンプ |
↓から↑方向 |
ガード |
敵と反対の方向にキー入力 |
攻撃避け |
パンチ+キック同時押し |
投げ |
相手の近くで →+威力大 |
緊急回避動作 |
→+パンチ+キック |
オーバーレイジ |
威力大+ブレイクアーツ同時押し |
受け身 |
↑+各ボタン |
シフトアタック |
↓+パンチ+キック |
テックガード |
相手の攻撃を受ける寸前に ←入力 |
ガードキャンセル |
テックガード中に各攻撃ボタン |
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■パッケージ画像 |
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■関連グッズ |
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製品名:2D格闘ツクール 2nd.
発売日:2001年12月05日
価格:9,800円
仕様:オリジナル2D格闘ゲーム制作ツール
対応OS:Windows95、98、ME、2000
メディア:CD-ROM
CPU:Pentium III 450MHz以上
HDD:100MB以上の空き容量
メモリ:32MB以上
モニタ:800×600、HighColor以上
サウンド:SoundBlaster互換のPCM音源が再生可能な環境
CD-ROM:倍速以上 |
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