ドラゴンボールZ
DRAGON BALL Z
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2D対戦格闘ゲーム/キャラクターゲーム/原作有り
オリジナル 開発:コブラチーム 推奨度:− 稼働:1993/??/??
AC基板 販売:バンプレスト 入手度:− 定価:−円
■公式リンク


(C) BIRD STUDIO/SHUEISHA-FUJI TV-TOEI ANIMATION
(C) BANPRESTO 1993
■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間
 大人気の漫画・アニメ作品「ドラゴンボールZ」をアーケードゲーム化したタイトルで、販売はバンプレスト。プレイヤーキャラは「フリーザ編」を主体としたメンバーとなっており、主人公の「孫悟空」、「ベジータ」、「孫悟飯」、「ピッコロ」、「リクーム」、「バータ」、「ギニュー」、「フリーザ」の計8名。ギニュー特戦隊が全員揃っていないのが少々残念ですが、安定して人気キャラクターを揃えたという印象ですね。各キャラクターごとに原作に準じた必殺技が搭載。演出はやや寂しいものの、当時のゲームとしての再現とは比較的高いと思われます。

 基本操作はレバー8方向+3ボタン式「パンチ」、「キック」、「必殺技」となっており、極めてシンプル。コマンド受付はやや難で、全体的にゆっくりとしたゲームテンポに伴い、操作性もあまり高いとはいえません。レスポンスの悪さが少々気になりますね。

 一見すると、通常の2D対戦格闘ゲームなのですが、圧倒的な違いは登場キャラクター全てが「舞空術」という空中を飛ぶ術を身に付けているところでしょうか。通常の格闘ゲームであれば、レバーを上方向に入力すると「ジャンプ」するところですが、このゲームではそのまま「浮き」ます。そして空中を自由自在に動き回ることが出来るようになっています。ダッシュも、通常の格闘ゲームであれば左右の横移動にしか存在しませんが、本作は「↑↑」と入力することで、上方向への素早い移動(ダッシュ)。「↓↓」と入力することで、下方向にダッシュ。更に斜め方向にもダッシュが利くという、極めて珍しい作りとなっています。ダッシュ動作はそのまま攻撃判定を持っているのも特徴のひとつです。
 地上で戦い続けることも出来ますが、互いに一線上に並んで戦うメリットがあまり存在しない為、空中戦が主体になることが多いゲーム性となっています。そして全キャラクターに「気」を利用した飛び道具の必殺技が存在するのも原作に忠実。

 「空中で自由に動き回れる」+「飛び道具が多彩」
 こうした特徴を踏まえて、ゲームの特性を論じると、格闘ゲームでありながらもシューティングゲーム的な要素を多分に含んでいるゲームとも言えます。もっとも、飛び道具打ち合いゲームにならないように、弾速は全体的に遅めで、しかも「必殺技」ボタン一つで跳ね返すことが出来る仕様となっています。

 原作の雰囲気は良く再現されているのですが、ゲーム性はやや低めで爽快感も薄い作り。気に入ったキャラクターを使用して、必殺技を出すだけでも楽しいという意味では、キャラクターゲームに近いのかもしれません。良くも悪くも原作ファン向けのタイトルと言ったところでしょうか。
 ちなみに本作のアーケード筐体は、原作者の「鳥山 明」氏がデザインした、ロボット型のオリジナル専用筐体を採用しており、外見のインパクトも満点でした。

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