餓狼伝説 3 〜遥かなる闘い〜
ROAD TO THE FINALVICTORY
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2D対戦格闘ゲーム/REAL BATTLE ACTION GAME
MVS 開発:SNK 推奨度:− 稼働:1993/09/16
AC基板 販売:SNK 入手度:− 定価:88,000円
ネオジオ 開発:SNK 推奨度:A 発売:1995/04/21 amazon通販
カートリッジ 販売:SNK 入手度:B 定価:32,000円
NG-CD 開発:SNK 推奨度:C 発売:1995/04/28 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:8,800円
SS 開発:シムス 推奨度:C 発売:1996/06/28 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:6,800円
Windows 開発:SNK 推奨度:B 発売:1999/06/11 amazon通販
CD-ROM 販売:サイバーフロント 入手度:B 定価:1,980円
Windows 開発:SNK 推奨度:B 発売:2003/01/17 amazon通販
CD-ROM 販売:メディアカイト 入手度:B 定価:2,000円
Windows 開発:SNK 推奨度:B 発売:2004/06/18 amazon通販
CD-ROM 販売:サイバーフロント 入手度:B 定価:1,980円
Windows 開発:SNK 推奨度:B 発売:2005/09/22 amazon通販
CD-ROM 販売:ソースネクスト 入手度:B 定価:1,980円
PS2 開発:SNKプレイモア 推奨度:A 発売:2006/07/20 amazon販売
DVD-ROM 販売:SNKプレイモア 入手度:A 定価:4,800円
餓狼伝説バトルアーカイブズ1に収録
PS2 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 稼働:2008/05/29 amazon通販
DVD-ROM 販売:SNKプレイモア 入手度:− 定価:1,980円
NEOGEOオンラインコレクション The Best 餓狼伝説 バトルアーカイブズ1に収録
PS2 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 発売:2009/12/23 amazon通販
DVD-ROM 販売:SNKプレイモア 入手度:− 定価:9,980円
NEOGEOオンラインコレクション コンプリートBOX 上巻に収録
Wii 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 配信:2010/04/20 amazon販売
DL 販売:D4エンタープライズ 入手度:− 定価:900円
※Wiiバーチャルコンソール
公式リンク商品紹介


(C) SNK 1995
■私的レビュー/プレイ時間:長時間
 ネオジオ飛躍の基礎を築いた、大人気タイトル「餓狼伝説」シリーズの正当続編で「SPECIAL」に続く第4作目。従来同様に基盤は「MVS(業務用ネオジオ)」を採用。新キャラクター大量投入且つ、キャラクターグラフィックの全面描き起こし。新システムを多数搭載した、新生餓狼伝説です。

 前作までの「テリー」、「アンディ」、「ジョー」、「舞」、「ギース」と言った主要キャラを残しつつも、それ以外は新メンバーを一挙追加したことでも話題となりました。旧キャラクターも、服装や髪型などのデザインが変更されているほか、技のモーションが大きく変更されていたりなど、イメージを一新しています。
 本作より新規参戦したのは「ボブ・ウィルソン」、「ブルー・マリー」、「フランコ・バッシュ」、「ホンフゥ」、「望月 双角」の5名。ボスキャラクター3名も全員が新キャラです。望月及び秦兄弟以外において、新キャラの全体的な特徴的と言えば、比較的「リアリティがある」という点でしょうか。カポエイラ、コマンドサンボ、キックボクシングなど、実在の格闘技をベースにしているのは勿論、「ビームを出す」、「火を噴く」などの奇抜な必殺技をもっておらず、戦闘スタイルが比較的地味です。ストリートファイターII隆盛以降、極めて濃いキャラクターや戦闘スタイルが一般化していた時代、これはSNKらしい模索であったように思われます。

 餓狼伝説シリーズの特徴であった「ライン」が、本作では3ラインに。高速で移動、攻撃をする事が可能となっている上に、特定の技の中には別ラインの相手を攻撃することも可能になっているなど、戦いの幅が広がっています。他ライン上に居る相手を攻撃する「対オーバースウェー攻撃」も、手前と奥で操作が異なっており、やや複雑なシステムとして仕上がっています。

 そしてこの「3」を語る上で欠かせないのが、やはり「コンビネーションアーツ」の導入でしょう。各キャラクターごとに、特定の攻撃ボタンをタイミング良く押すことにより、通常技がポンポンと繋がっていくような攻撃が繰り出せます。必殺技と組み合わせての連携は難しいですが、今後の「餓狼伝説」シリーズに大きく影響を与えるシステムでした。

 また、潜在能力という、特殊なシステムがあるのも、この作品の大きな特徴。体力が3分の1になった場合に発動できる「超必殺技」の強化版として、その後のSNK作品のシステムに組み入れられたものですが、この時は「超必殺技を出した際に1024分の1の確率で発動する」偶然の必殺技でした。(裏技などを使わない限り)狙って出すことが出来ない為、実質戦闘に計算を組み込んだりすることが出来ませんでしたが、試みとしては非常に面白いものになっていたと思います。

 当時の2D格闘ゲームの中では、ドットを使ったグラフィッククオリティが大変に高く、演出も凝っていた事も印象深い概要の一つ。ストーリーも良く作り込まれており、1人プレイでも十二分に楽しめるクオリティでした。敵を倒すと、残りタイムやスコア、残存体力等の要素でランクが付きます。E〜Sまでの6段階が存在し、それぞれのランクにポイントが付随しており、このポイントによってラスボスが変わるという仕様になっていました。ポイントが低いとバットエンディングに一直線。ポイント一定値以上で「秦 崇秀」が登場し、更に崇秀を倒した時点でポイントが一定値に達していると「秦 崇雷」が登場。崇雷を倒すことで、真のエンディングを迎えることが出来ます。

 お手軽な永久コンボが存在するなど、キャラクターバランスが良いとは言えず、対戦には向かない作品でしたが、新しい餓狼の道を模索した作品として、個人的には評価が高いです。Windows版を含め、多数のプラットフォームにて展開されているタイトルなので、入手し易いのが嬉しいところでしょうか。

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