■ゲーム概要 |
高い人気を博した、幕末を舞台にした2D対戦型格闘ゲーム「幕末浪漫 月華の剣士」の正統派続編。使用基板は引き続き、マルチビデオシステム(MVS)。基本的なゲームシステムは踏襲しながらも、システムの一部に細かな変更がなされているほか、操作にも一部変更が入っている。
前作のキャラクター「紫鏡」、「武蔵」が削除された代わりに、「真田
小次郎(香織)」、「刹那」、「高嶺 響」、「骸」が新規参戦。また前作のボスキャラクター「嘉神慎之介」が通常のプレイヤーキャラクターとして登場している。
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■ゲームシステム |
操作はレバー8方向+「弱斬り」、「強斬り」、「蹴り」、「弾き」の4ボタン式。基本操作は以下を参照。
▼剣質
剣質 |
力 |
技 |
極 |
特徴 |
攻撃力の高い剣質 |
スピーディーな剣質 |
両方の性質を併せ持つ |
基本技 |
削り能力がある |
キャンセル可能技増加 |
両方の性質を併せ持つ |
B+C操作 |
防御不可斬り |
打ち上げ斬り |
打ち上げ斬り |
体力赤点滅時 or
ゲージMAX |
「超奥義」 使用可能
「昇華」 使用可能 |
「超奥義」 使用可能 |
「超奥義」 使用可能
「昇華」 使用可能 |
体力赤点滅時 &
ゲージMAX |
「潜在奥義」 使用可能 |
「乱舞奥義」 使用可能
+ABで発動 |
「潜在奥義」 使用可能
「乱舞奥義」 使用可能 |
■極のデメリット
・防御力が極端に低い。被ダメージが大きい。
・攻撃をガードさせても剣質ゲージがたまらず、当てたときのゲージ増加量も少ない。
▼超奥義
ゲージMAX時もしくは、体力ゲージが赤点滅時に使用出来る、強力な必殺技。所謂「超必殺技」。
▼潜在奥義
剣質「力」を選択時、ゲージMAX&体力ゲージ赤点滅の条件が揃ったときに使用出来る、強力な超必殺技。超奥義よりも威力がある。
▼乱舞奥義
一定の間、凄まじいスピードの攻撃が可能になるが、前作と異なりボタンやレバーを決められた特定の順番で押す必要がある。
▼昇華
特定の奥義をキャンセルして、超奥義に繋ぐ連続攻撃。
▼弾き
基本は前作と同様だが、必殺技弾きは削除されている。弾き予備動作の出際のみ、必殺技を弾けるようになっている。
▼ガードキャンセル弾き
攻撃をガード中に+Dを入力する事で、ガード硬直をキャンセルして攻撃を弾き返す。剣質ゲージ満タン時のみ使用可能で、使用することでゲージを全て消費する。
▼空中受け身
空中で攻撃を受けたとき、相手の攻撃を受けて吹き飛んだときに、Dボタンを押す事で受け身を取れるようになっている。
▼ダウン回避
ダウンして地面に着地する瞬間にDb端を押すと、後転してから起き上がる。
▼ガード耐久値の削除
ガード耐久値の概念がなくなり、武器を落とすことがなくなった。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
一見、ほとんど変更点が無い様に見える、わりと前作追従型の続編と言った第一印象でしょうか。しかしその実、かなりの変更点、修正点が入っていて、より楽しく遊べるようになっています。
まず最大の特徴である「弾き」の簡略化。前作では、レバー+Dボタンを組み合わせて弾いていましたが、今回はDボタンのみで発動。また、月華1では通常上段、通常下段、必殺上段、必殺下段の4種類だったものが、「2」では立ち、しゃがみ、空中の3種類にまとめられ、初心者でも、比較的簡単に、弾きを扱うことが出来るようになりました。弾き発生直後のみ必殺技をも弾き、その後の動作中は通常技のみ弾けるという仕様ですが、理屈抜きで判りやすかったですね。これにより、プレイヤー層を広めることに成功したと思われます。
剣質選択で「技」と「力」があるのは前作通り。今回加えて、裏技として「極」という剣質が存在します。技と力の、両方の性能を併せ持ったという、大変強力な剣質なのですが、ゲージが溜まりにくい、防御力が低いなどの弱点があり、どちらかというと、上級者向けの剣質になっています。キャラクターグラフィックも、刃が赤かったり、ダーク系の色になっていたりと、ちょっと毒々しいイメージがありますね。「技」の特性の一つであった、乱舞奥義が、前作ではオリジナルコンボに近い性質だったモノが、今回は予め決められたコマンドを入力する形式になっています。いくつかパターンがあるのですが、個人的には前作の方が良かったり・・・。
今回、他に変化のあった要素をまとめますと・・・。
・ダウン回避&空中受け身が追加。
・BC同時押し攻撃の変化。「力」でB+Cで、ガード不能攻撃。「技」でB+Cで、浮かし攻撃。
・投げのコマンドが、C+D同時押しに変更。
・ガード耐久値が削除された。
・・・といったところでしょうか。
今回の新キャラは、真田小次郎、高嶺響、刹那の三人。いずれも人気キャラクターですね。骸というキャラクターも居ますけど、とりあえず、お約束という事で。いなくなってしまったのは、事実上、暁武蔵だけですね。個人的には、楓と慎之介のゲーム中の変身が無くなってしまったのが残念・・・。
総合的にかかなり完成度の高い、お勧め出来るタイトルです。ゲーム性、操作性、キャラクター、世界観、どれも一級品の名作ですね。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
弱斬り |
Aボタン |
上段弾き |
ニュートラル or +Dボタン |
強斬り |
Bボタン |
下段弾き |
or +Dボタン |
蹴り |
Cボタン |
空中弾き |
空中でDボタン |
弾き |
Dボタン |
ガードキャンセル弾き |
+Dボタン |
ダッシュ |
|
ダッシュジャンプ |
ダッシュ中にジャンプ |
バックステップ |
|
投げ |
接近してC+Dボタン同時押し |
挑発 |
スタート |
ダウン攻撃 |
相手ダウン時に or +B or C |
吹き飛ばし攻撃 |
+C |
乱舞奥義 |
+AB |
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■登場キャラクター |
■プレイヤーキャラクター |
キャラ名 |
声優 |
キャラ名 |
声優 |
楓 |
水津光司 |
神崎 十三 |
タイソン大屋 |
御名方 守矢 |
橋本潤 |
一条 あかり |
麻績村まゆ子 |
雪 |
西川葉月 |
斬鉄 |
大友龍三郎 |
直衛 示源 |
伊藤えん魔 |
李 烈火 |
橋本潤 |
天野 漂 |
大塚明夫 |
玄武の翁 |
中井重文 |
鷲塚 慶一郎 |
小西克幸 |
嘉神 慎之介 |
粟根まこと |
■新参戦キャラクター |
真田 小次郎(香織) |
中谷さとみ |
刹那 |
山内圭哉 |
高嶺 響 |
氷上恭子 |
骸 |
モンスター前塚 |
■ボスキャラクター・隠しキャラクター |
黄龍 (※1) |
石井康嗣 |
暁武蔵 (※2) |
フランキー仲村 |
楓(覚醒前) |
水津光司 |
はぐれ人形 |
??? |
※1 ボスキャラクター。コンシューマ版のみで使用可能。
※2 コンシューマ版の一部で使用可能。 |
■裏技 |
▼剣質「極」の使用方法
剣質選択時、4秒以内に 「技」にカーソルを合わせてC×6回、「力」にカーソルを合わせてB×3回、「技」にカーソルを合わせてC×4回を入力する。ムサシ(6・3・4)と覚える。
▼隠しキャラクター使用方法
・楓(覚醒前)
キャラクターセレクト画面において、楓にカーソルを合わせ
4秒以内にC×9回、B×1回、C×4回を入力後にAかDボタンで決定。
・はぐれ人形
キャラクターセレクト画面において、あかりにカーソルを合わせ
C×8回、B×9回を入力後に1秒待つ。その後、C×1回を押してから、AかDボタンで決定。
・黄龍 (コンシューマのみ)
キャラクターセレクト画面において、楓にカーソルを合わせ、4秒以内にC×10回、B×5回、C×4回を入力後にAかDボタンで決定。常世
とこよ(10・5・4)と覚える。
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