押忍!!空手部 クリックでリストトップに戻ります
2D対戦格闘ゲーム/原作付き格闘ゲーム
SFC 開発:カルチャーブレーン 推奨度:− 発売:1994/08/26 amazon販売
カートリッジ 販売:カルチャーブレーン 入手度:B 定価:10,800円
■公式リンク

(C)1993 高橋幸二 (C) カルチャーブレーン
■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間
 1994年にカルチャーブレーンから発売されたスーパーファミコン用タイトル。ヤングジャンプ誌上で長期連載の根性熱血漫画「押忍!!空手部」を原作とする2D格闘ゲームです。原作が原作だけに、非常に男臭い、渋く硬派なキャラが勢揃い。見た目の暑苦しさは天下一品です。

 ゲームとしてのレベルはなかなかに高いです。攻撃の当り判定などが微妙にアバウトだったり、コマンドレスポンスの反応が若干遅かったりと、細かな点でいろいろ不満はありますが、スーパーファミコンの格闘ゲームとしては十分合格点でしょう。操作性は良い方ですし、グラフィックのクオリティも高いです。

 注目なのは、独特のシステム「根性ガード」。レバー後ろ+RorLボタンを入力することで、通常のガードではなく根性ガードとなります。この根性ガードは、通常のガードより、はるかにダメージの軽減が少なく、その代わりに大量の根性ゲージを上げます。いわゆる、肉を斬らせて骨を断つシステム。さらに、体力ゲージが少ない状態で根性ガードをすると、ボタン連打モードになり、ボタン連打勝負に勝つと相手の根性ゲージを奪い取れます。これにより、あまり理不尽でない一発逆転要素の確立に成功しています。こうしたゲームバランスは大変にお見事だと思います。システムとバランスが吊り合っていて面白いですね。ちなみに根性ガードは、実際ガードせずに、構えだけでも、少しづつ根性ゲージは上がっていくので、常時必須行動となるでしょう。

 その他、ガード+攻撃ボタンで繰り出せる「見切り攻撃」や、ダッシュも前後ともに備えているところも非常にポイント高し。ただ対戦中、やたらとボタン連打するシーンが多いのは、もう少し何とかして欲しいところです。
 原作を持つSFC格闘の常か、ストーリーモードのヴィジュアルシーンはかなり凝っています。クリアな音声も入っているので、当時は驚きました。また、ストーリー上、「龍虎の拳」ばりのミニゲームが入っているなど、芸の細かさも相当なもの(そのまま「体力鍛錬の行」と「超必殺技伝授」ですが)。

 カルチャーブレーン製タイトルの常として、全体的な完成度はかなりのもの。格闘ゲーム好きな方にはお勧めできる一品です。やや市場出回り数が少なめですが、需要も低いので比較的手に入りやすいと思います。店頭で見かけたら手にとってみるのも一興かもしれません。

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