■ゲーム概要 |
チームバトル格闘ゲーム「KOF」シリーズの第12作品目にあたる正統派続編。「RE・BIRTH」を掲げ、全キャラクターのグラフィックを新規に描き起こした。固定チーム制ではなく、ストーリーの進捗もない。従来と比較するとコンボ要素が減り、読み合い要素が強くなった。
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■ゲームシステム |
基本操作は8方向レバー+「弱パンチ」、「弱キック」、「強パンチ」、「強キック」の4ボタン式。歴代ネオジオタイトルと同様で、シンプル且つ馴染みの深いボタン配置が嬉しいところでしょう。一通りの基本操作は以下をご参照下さい。
今作より搭載されている新システム
▽相殺
KOFでは初めて搭載されたシステム。攻撃同士をぶつける事でお互いのダメージを無しにしてしまうというもの。必殺技同士がぶつかった時も発生し、お互いの攻撃を消し合うことが可能となっています。
▽クリティカルカウンター
パワーゲージがMAXIMUM状態の時に、相手の攻撃に対してカウンターで近距離の強攻撃を当てて、行動不能な状態に陥れるというもの。この間に攻撃を当てた方は、比較的自由な連携攻撃を相手に叩き込むことが出来ます。
▽ガードアタック
←+(C+D)を押すことで発動。全ての打撃攻撃に対して反撃が可能なシステムで、先読み入力が必須。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
大人気チームバトル格闘ゲーム「KOF」シリーズの正統派続編。開発は「SNKプレイモア」、アーケード版の総販売元は「AMI(エイエムアイ)」、開発基板は「タイトーTypeX2」。コンシューマのプレイステーション3版及び、Xbox 360版は共に販売元がSNKプレイモアとなっています。
今作から何と「全キャラクターのグラフィックを描き起こし」。新規に生まれ変わったグラフィッククオリティの高さは随一で、まさに「2D対戦格闘の最高峰」を自称するだけ有る完成度です。アニメーションも大変にスムーズで、そのパターンの多さ、描き込みの緻密さに驚かされます。布がひらめく質感、各必殺技のエフェクトの美麗さ、背景の描き込みの細かさ、どれをとっても一流のクオリティでしょう。ステージ端など、影で暗い部分にキャラクターが移動すると、キャラクターにもその影が落ちるなど、細かな部分の徹底した作り込みが散見でき、その細かな拘(こだわ)りが蓄積されていった結果、高いリアリティを生み出しています。
グラフィックのみならず、操作性の高さも見逃せないところです。基本操作の数々は勿論、必殺技のコマンド受付も非常に良好で、ほとんど思った通りにキャラクターを動かす事が出来ます。コマンドはかなり正確に入力する必要があり、そういう意味で簡易コマンド入力に慣れているプレイヤーには少し厳しいかもしれませんが、逆に技の暴発は殆ど防がれているといって良いでしょう。グラフィックのクオリティに加え、操作性が良好と来ているため、事実上格闘ゲームの基本的に重要な部分は、現段階で全てクリアしていると言っても過言ではありません。
ゲームシステムは歴代のKOF同様に「3on3」の勝ち抜きバトル。全20キャラクターの中から、好きなキャラクターを選択してチームを作成(エディット)し、対戦を繰り広げていきます。少々残念なのは、固定チーム(ノンエディット)が存在しない点ですが、これは現段階では致し方ないといったところでしょうか。しかし、あと少し頑張れば、一通りのチームが完成した構成になっているのは少しだけ残念です。
ゲームスピードは全体的にゆったりとしており、ゲームスピードが重視されてきた歴代「KOF」シリーズとは異なる部分でしょう。また連続技重視ではなく、完全に読み合い要素を重視した、非常に間口の広いゲームバランスを作り出しているところもポイントでしょうか。
キャラクター数が全20名(コンシューマは+2名で計22名)ということで、一部では「少ないのでは?」という意見も有るようなのが「KOF」というブランドの重いところでしょうか。通常の格闘ゲームであれば、初回作から20名というのは圧倒的にキャラクター数が多い部類に入るはずであるにも関わらず、こうした評価を受けやすいのは、プレイヤー側からの意見としても少々酷のように思えます。逆に考えれば、それだけユーザーから期待されているブランドであるとも言えますが。
上記のような新システムが多数搭載されていながらも、「緊急回避」、「ふっ飛ばし攻撃」、「ダッシュ」などのKOFならではのシステム・操作が継続して存在している為、間違いなく「KOF」と言える仕上がりとなっているのが嬉しいところでしょう。従来のKOFファンで違和感なく遊ぶことが出来ます。そして、ゲーム速度を押さえた事と、読み合い要素が重視されたことにより、格闘ゲームファン全般、幅広く楽しめる作品として仕上がっています。
コンシューマ版の移植度は高く、HDDにデータをインストールすれば、ローディングもあまり気にせず快適に遊べます。通信対戦環境は快適とは言えず、特に海外との対戦はラグが多いという難点はあるものの(2009年10月29日配信のアップデートパッチにより、概ね改善)、プラクティスモードやギャラリーモード等の要素が搭載されているほか、コンシューマオリジナルキャラクター「エリザベート・ブラントルシュ」、「マチュア」が追加されている等、家庭用要素が充実していますので、購入はお勧めです。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
前方緊急回避 |
A+B |
弱パンチ |
Aボタン |
後方緊急回避 |
+(A+B) |
弱キック |
Bボタン |
吹っ飛ばし攻撃 |
C+D (ため押し&空中でも可能) |
強パンチ |
Cボタン |
前方投げ |
投げ間合いで+(A+C) |
強キック |
Dボタン |
後方投げ |
投げ間合いで+(A+C) |
ダッシュ |
すばやく |
ガードアタック |
攻撃に対して+(C+D) |
バックステップ |
すばやく |
受け身 |
吹き飛ばされ中に A or B or C or D |
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■登場キャラクター |
アッシュ |
草薙 京 |
麻宮 アテナ |
レオナ |
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シェン・ウー |
二階堂 紅丸 |
椎拳崇 |
ラルフ |
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デュオロン |
大門 五郎 |
鎮元斎 |
クラーク |
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テリー |
リョウ |
キム |
エリザベート |
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アンディ |
ロバート |
ライデン |
家庭用専用 |
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ジョー・東 |
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八神 庵 |
マチュア |
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■攻略ガイド |
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■関連グッズ |
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■パッケージ画像 |
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■通販情報 |
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■関連商品 |
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