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KOF マキシマムインパクト 2
KOF MAXIMUM IMPACT 2 |
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3D対戦格闘ゲーム/コマンド2D複合式 |
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(C)SNK PLAYMORE |
■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
KOFシリーズ3Dポリゴン化「MAXIMUM IMPACT」シリーズの続編です。
引き続き、全体的にモデリングのセンスが良く、2DのKOFキャライメージを損なわないデザインと仕上がりは、嬉しい限り。操作性の良さ、システムの完成度も相変わらずで、ゲーム全体の評価も非常に高いです。グラフィックも前作以上に、綺麗に仕上がっていますし、ユーザーインターフェースも扱いやすく高評価。これほど行き届いたソフトというのは、そうは無いでしょう。
「キャラクターの多さこそ、KOFの醍醐味である」という意図が伝わってくるほど、ボリュームは満点。キャラクターは総勢、38名という凄い数で、しかもどのキャラも、アナザーバージョン有り。コスチュームも多数用意されています。ひとつのバージョンにつき、8パターンのコスチュームデザインが用意されているので、38名×2バージョン×8コスチュームということで、なんと608パターンものキャラクターコスチュームがあることになります。デザインも非常に凝ったものが多く、格好良いモノ、ネタ系のモノ、SNKキャラのコスチュームに準拠したモノから、どこかで見たような怪しげなモノまで、本当に多彩です。視覚要素だけでも十分楽しませてくれますね。
登場するキャラクターも、旧作でも人気のあった、ビリー・カーン、リリィ・カーンや、クーラ・ダイアモンド、リチャード・マイヤ、B・ジェニー、ナイトメアギース等など、続々参戦。メタルスラッグの人気キャラである、「フィオリーナ・ジェルミ」まで登場するというサービス振り。キャラクターイメージもなかなかに面白く仕上がっていて、古参ファンも納得の出来といったところでしょうか。
システムは前作譲り。
ボタンは、弱パンチ、弱キック、強パンチ、強キックとネオジオお馴染みの4ボタン式。KOF独特のシステムである、吹っ飛ばし攻撃や緊急回避を継承し、前作のサイドステップやサークルモーションのシステムも健在。更に今回、駆け引きを奥深くする要素が複数追加されています。
一番大きな追加要素は、やはり「さばき」でしょう。
「さばき」
相手に攻撃を受け流す。上下段の二種類で、受け流すことで反撃に転じることが可能。
「さばき返し」
相手に攻撃をさばかれ、反撃されても、さばき返しを使うことで、さばかれモーションをキャンセルして、逆に相手をの攻撃を受け流せる。
これにより、非常に深い読み合いが出来るようになります。一部の必殺技や超必殺技は、さばくことが出来なかったり、ゲージを使った緊急回避で、さばかれ動作の硬直を回避したり出来るなど、奥が深いですね。
他にも多数のシステムが追加。
「サイドステップ攻撃」
サイドステップ後の硬直をキャンセルして攻撃可能。奥側と、手前側ではモーションが異なるというのも、凝っています。
「起き上がり」
ダウン状態から、押すボタンによって、起き上がり方が変化。弱パンチで素早く立ち上がる。弱キックで手前に転がってから起きる。強パンチで奥に転がってから起きる。
今作からスーパーキャンセルも出来るようになっているのも大きいですね。SA(スタイリッシュアート)というコンボ連携から必殺技という流れが、前作の攻撃パターンでしたが、今回は「SA→(キャンセル)必殺技→(スーパーキャンセル)超必殺技」という、強力な連携を組むことが出来るようになっています。
・・・このように、細かなところまで、駆け引きの要素が行き届いた作りになっています。
「KOFらしさ」を、しっかりと守りつつも、「MIならでは」の要素を次々と組み込んでいるという、理想的な仕上がりです。前作で未完成だった部分を、今回でほぼ完全に補完したといっても良いのではないでしょうか。
ゲームモードも、「ストーリーモード」、「バーサスモード」、「プラクティスモード」、「チャレンジモード」といった具合で様々。コンシューマに必要な要素は、凡そ詰め込まれています。チャレンジモードには、色々なミッションが詰め込まれていて大変楽しいです。隠し要素も多彩で、本当に長く遊べるゲームですね。
ゲームの完成度の高さに加えて、サービス精神旺盛な内容と、是非お勧めしたい一本です。
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