■ゲーム概要 |
同人サークル「DKソフトウェア開発室」がリリースした同人格闘ゲーム「マリばと!」シリーズ「マリばと!」、「マリばと! Ver.2.0」に続く最終版。「マリばと!プラス追加キャラディスク
DKSL-013」というアペンドディスクと、「マリばと!+
DKSL-014」というゲーム本体と追加キャラデータを統合した完全版の2種類が頒布された。追加キャラクターに「細川可南子」、「蟹名静」、「久保栞」の3人を迎え、合計13名に。更にスペシャル技発動時にカットインが入る等、演出面でもパワーアップしている。
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■ゲームシステム |
操作はレバー8方向+「弱攻撃」、「強攻撃」、「交代」の3ボタン式。基本操作は以下をご覧下さい。
ガードキャンセルやブロッキング、ロマンキャンセルといったような複雑なシステムは一切存在せず、仮に単体と単体の戦いであれば極めてシンプルなゲーム性。しかしスール交代システムの存在が、このゲームの個性を一気に強めている。二人一組でキャラクターを選択し、一人は「アクティブ」、もうひとりは「パートナー」という扱いになり、ボタン一つでアクティブキャラの切り替えを行う。攻撃を受けている途中であっても、必殺技の発動中であっても交代出来るので、強力なコンボを組み立てることが出来る反面、相手の攻撃から脱出するのも容易となっている。
▼攻めについて
基本的には交代を利用した、連携攻撃が強力。時間差が発生する、所謂「置き技」を発動してからスール交代を実施し、もう一人のキャラクターでも攻撃を開始するという具合。パートナーの位置によっては、簡単に相手を挟撃することが出来る。ただしガードモーションを取っている間は、左右どちらからの攻撃も防ぐ事が出来る。
スペシャル技(超必殺技)をはじめ、全体的に発動が遅い技・硬直が長い技が多く、迂闊に仕掛けられない面もある。対戦相手のパートナーの位置を常に確認しておかないと、攻撃ヒットの有無に関わらず、スール交代からの手痛い反撃やアシスト(カット)を受けてしまうことがある。
追い打ち攻撃は、相手がダウン後に1回のみ可能。また吹き飛ばし系の攻撃はジャンプキャンセルが可能で、そこから空中コンボに繋げることが出来る。空中ダッシュ攻撃の性能を利用しての永久コンボも存在するが、後述するようにスール交代で回避可能なのでそれ程難は無い。
▼防御について
相手の攻撃を、交代を利用して回避出来るのが特徴のひとつ。攻撃を受けている最中でも交代が可能なため、相手の「固め」からも、ある程度簡単に逃げる事が出来る。事実上、強制的に相手のターゲットを変更出来るのは大きい。ただし交代しても、一定時間は当たり判定が残るため、交代のタイミングを誤ると二人ともダメージを受けてしまうという事態に陥る。
また当然「姉妹ゲージ」が溜まっていないと交代が出来ない為、残りゲージには注意する必要がある。対戦相手が、上方に強力な攻撃判定を持たない場合は、二段ジャンプからの空中ダッシュで時間稼ぎの逃げまわりながら、姉妹ゲージを溜めるというテクニックも存在する(キャラクターの空中ダッシュ性能にも依存する)。
▽体力ゲージ
プレイヤーの体力。上部の明るい方が現在アクティブ(操作中)のキャラの体力で、下部の暗く表示されている方がパートナーの体力。どちらか片方の体力が無くなった時点で勝敗が決するので、肝心なときに交代が出来ないのは厳しい。パートナー状態で体力がなくなった場合はラウンドは続行されるが、やはりパートナーを失うのは致命的に苦しい。ちなみにパートナー状態(待機状態)においては、一定のところまで体力が回復する形式となっている。
▽姉妹ゲージ
アクティブとパートナーが入れ替える「交代」を使用するのに必要なゲージ。ゲージ満タン時で2回まで交代が可能。半分まで溜まっている状態であれば1回交代が可能。姉妹ゲージは時間の経過とともに自然回復していく。組み合わせにも拠るが、回復は早いので、交代はかなり頻繁に行うことが出来る。
▽薔薇ゲージ
スペシャル技(超必殺技)を出すために必要なゲージで、これはタッグを組んだ姉妹で共用する。最大9個までストックが可能。
▽アクティブカーソル
キャラクターの頭上に輝くカーソル。カーソルの大きな方がアクティブのキャラ、小さな方がパートナーキャラ。姉妹ゲージが交代分溜まっている時は明るく、溜まっていなくて交代出来ない時は暗く表示される。コンフィグの設定で表示を消す事も出来る。
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■私的レビュー/プレイ時間:短時間 |
「マリア様がみてる」という文庫本が原作の同人格闘ゲーム「マリばと!」シリーズ作品。「マリばと! Ver.2.0」に続く、最終調整バージョンです。姉妹(スール)対戦格闘ゲームという、特殊ルールの2on2対戦形式を継続し、ゲーム性に変化は有りません。追加キャラクターとして「細川可南子」、「蟹名静」、「久保栞」の3人を迎え、総勢13名に。更にスペシャル技発動時にカットインが入る等、演出面でも大きくパワーアップしています。
相変わらず操作性は良好で、戦略性の高いゲームシステムもそのままの為、キャラクター追加によるゲームのボリュームアップが、そのままゲームの面白さに繋がっています。三頭身ほどの可愛いミニキャラクター達は、アクションの度にコロコロと表情が変わって、見ているだけでとても可愛らしいです。通常技・必殺技の各モーションの演出も面白く、そのクオリティは非常に高いです。多数の声優さんを起用した上で、オリジナルで吹き込まれた音声の数々も実に良く仕上がっており、ゲームの流れを上手く構成しています。音楽も素晴らしい完成度ですね。
ミニキャラ格闘ゲーム、2D格闘ゲームが好きな方は勿論の事、原作の「マリア様がみてる」のファンの方も大満足出来るゲームです。同人格闘ゲームの中でも、特に完成度の高い作品ですから、機会があれば是非一度は遊んで欲しいタイトルです。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
弱攻撃 |
Aボタン |
投げ |
相手の近くで+B |
強攻撃 |
Bボタン |
吹き飛ばし攻撃 |
+B |
交代 |
Cボタン |
2段ジャンプ |
空中で or or |
ガード |
or |
空中復帰 |
空中で倒れ中に A or B |
ダッシュ |
or |
空中ダッシュ |
空中で or |
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■登場キャラクター |
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■パッケージ |
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CPU
OS
メモリ
ビデオ
HDD
音声
音源
その他 |
Pentium3 1Gz以上
Windows98/Me/2000/Xp
256MB以上
ハイカラー以上(メモリ:64MB以上)
400MB以上
フルヴォイス
要サウンドカード
要ゲームパッド(4ボタン以上)
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