■ゲーム概要 |
人気同人ゲーム「うみねこのなく頃に」を2D対戦型格闘ゲームとして製作した作品。頒布元は原作と同じ「07th
Expansion」。二人のキャラクターを選択するタッグ場とる形式となっており、体力ゲージを共有、SPゲージは待機しているパートナーのものを蓄積するといった独自のシステムを構築。更に原作に準じて「メタ宣言」や「反論」といった特殊システムも搭載しており、対戦駆け引きの要素も幅広い。キャラクターの台詞も多数用意されており、対戦相手やパートナーとの掛け合いも豊富。単純に原作ファン向けアイテムとしての評価もさることながら、格闘ゲーム単体としての完成度も非常に高い。
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■ゲームシステム |
操作はレバー8方向+「弱攻撃」、「中攻撃」、「強攻撃」の3ボタン式。基本操作は以下を参照。
■ゲージ
▼HPゲージ
体力ゲージ。二人で一本の体力ゲージを共有する形式で、とても長い。
▼SPゲージ
SP必殺技やメタ世界を展開するのに必要なゲージ。戦っているパートナー側のゲージが少しずつ蓄積され、最大5本までストックができる。あくまで蓄積されていくのはパートナーのゲージなので、ゲージを使いたいキャラのパートナーを使いこなせないと、戦いを有利には展開できない仕組みとなっている。
▼ブレイクゲージ
相手の攻撃をガードする毎に蓄積され、リミットを越えるとガードブレイク状態を発生させる。ガード状態を発生させなければ、時間の経過と共に少しずつ回復。またパートナー交代を行うことで、大きく減少させることができる。
▼メタゲージ
メタ宣言が可能かどうかを表すゲージ。メタ宣言成功後は、メタ宣言発生時間を表すゲージとなる。
▼タッチゲージ
満タンの状態で、パートナーとの各種タッチを行うことができるゲージ。タッチをすると一度全部消えるが、一定時間で回復する。
■ゲームシステム
▼メタ世界
キャラクター固有の「メタ必殺技」を発動する空間を生み出す行動。メタ宣言を行うことでメタ世界を展開できる。
このメタ宣言は、SPゲージがあれば「反論」で潰す事が可能。
しかし更にSPゲージに余裕があれば「メタ世界再展開」→「再反論」→「強制展開」を行うこともできる。
いずれもSPゲージを大量消費する。
ちなみに再展開・強制展開を受けても、反論をしておくことで、メタ世界の展開時間それ自体を短縮する事はできる。
メタ宣言を行う縁寿
反論されたので、メタ世界再展開を行う縁寿
▼メタ必殺技
上記、メタ世界を展開中にのみ発動できる、キャラ固有の強力な必殺技。メタ世界が展開されている間、無制限で発動が可能となっている。
▼SP必殺技
必殺技を「弱+中攻撃ボタン同時押し」で出すと、必殺技を強化した、SP必殺技となる。
▼タッチ
タッチゲージがMAXのときにパートナーと交代することができる。タッチ交代には色々な種類がある。
・ノーマルタッチ
隙の多いタッチ交代。しかし、このタッチ方法で退場すると、パートナーに自分のアビリティを付加することが出来る。
・アタックタッチ
攻撃を継続したまま、タッチ交代を行うことができる。アタックタッチで登場するパートナーの攻撃は中段属性を持つ。
・ガードタッチ
パートナーSPゲージを1本使用。自分はガード状態のまま、相手を仰け反らせて瞬時に交代できる。
・ダメージタッチ
パートナーSPゲージを2本使用。相手を仰け反らせて瞬時に交代できる。飛び道具などの一部の攻撃のダメージには使用できない。
・アサルトタッチ
パートナーSPゲージを2本使用。+タッチボタンで発動。全身無敵のバリアをまとって突進し、相手を弾き飛ばして交代する。その長い無敵時間はあらゆる凶悪技を潜り抜けることが可能。
▼アビリティ
一定時間、パートナーをパワーアップさせることができるシステム。パートナーごとにパワーアップの内容が大きく異なる。ノーマルタッチで退場する、もしくはメタ宣言を行うことで、アビリティが付与される。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
人気同人ゲーム「うみねこのなく頃に」を原作とした2D対戦型格闘ゲームで、同人とは思えないクオリティを誇る作品です。実際、イラストや声優はプロの方が担当されており、恐らくゲームエンジンやシステムも全てプロの方が製作されたのであろうと予測される完成度です。
二人一組のタッグバトル形式になっていまして、タッチゲージさえ溜まっていれば、何度でも交代をすることが可能。タッチ交代をしながら連続技を決めることができるなど、連続技の爽快感は非常に高いです。本作独特のシステムである「メタ宣言」や「反論」についても、発動中は完全に時間停止していることから、連続技の繋ぎを阻害する要素にはなっておらず、寧ろ発動のタイミングを利用した連続技も可能となっています。こうした部分もゲームの爽快感を削らないつくりとなっています。
使用しているPCスペックにも因る部分もあるようですが、操作性は概ね良好。コマンド受け付けはスムーズですし、ボタンレスポンスも快適。ドット絵のクオリティも非常に高く、必殺技・メタ必殺技の演出も凝っています。必殺技は「弱攻撃ボタン」、「中攻撃ボタン」、「強攻撃ボタン」のどれで出したかによって、キャラクターの台詞が異なるといった、細かな点もポイントが高いですね。
当方は原作をほとんど知らずにプレイしましたが、原作を知らなくとも格闘ゲーム単体として十二分に楽しめる作品だと思います。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
弱攻撃 |
弱攻撃ボタン |
ジャンプ |
レバー要素 |
中攻撃 |
中攻撃ボタン |
ハイジャンプ |
レバー要素のあと要素 |
強攻撃 |
強攻撃ボタン |
投げ |
間合いで中+強攻撃ボタン同時押し |
タッチ |
タッチボタン |
SP必殺技 |
必殺技を弱+中攻撃ボタンで出す |
アピール |
アピールボタン |
メタ世界 |
弱+中+強攻撃ボタン同時押し |
ダッシュ |
すばやく |
受身 |
被ダメージで浮かされた時に攻撃ボタン |
バックステップ |
すばやく |
ダッシュキャンセル |
立ち強攻撃ヒット時に |
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■登場キャラクター |
キャラ名 |
声優 |
キャラ名 |
声優 |
ベアトリーチェ |
大原さやか |
紗音 |
釘宮理恵 |
ルシファー |
斉藤佑圭 |
嘉音 |
小林ゆう |
ロノウェ |
杉田智和 |
ワルギリア |
井上喜久子 |
エヴァ・ベアトリーチェ |
伊藤美紀 |
右代宮戦人 |
小野大輔 |
シエスタ410 |
喜多村英梨 |
右代宮縁寿 |
佐藤利奈 |
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■通販情報 |
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■関連商品 |
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