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大江戸ファイト
Blood Warrior |
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2D対戦格闘ゲーム/実写格闘ゲーム/残虐演出 |
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AX SYSTEM |
開発:ATOP |
推奨度:− |
稼働:1994/??/?? |
AC基板 |
販売:カネコ |
入手度:− |
定価:−円 |
大江戸ファイト 流血版 |
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AX SYSTEM |
開発:ATOP |
推奨度:− |
稼働:1994/??/?? |
AC基板 |
販売:カネコ |
入手度:− |
定価:−円 |
大江戸ファイト 通常版 |
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(C) 1994 KANEKO CO.,LTD. |
■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
カネコから発売されたアーケード用の実写2D対戦格闘ゲームで、海外名は「Blood
Warrior」。基板は「KANEKO AX SYSTEM」。
前作「富士山バスター」の流れを汲んだ作品であり、相変わらず何か勘違いしている「おかしな日本の雰囲気」が満載。海外の方に、日本という国を誤解させる要素がテンコ盛りの独特のシュールさは、一度見たら忘れられないぐらいの強烈なインパクトがあります。
加えて血飛沫が舞い、体は切断され、内蔵を地にぶち撒けるなどの残虐演出が追加。基板の設定でモザイクを掛ける事も出来るようになっていますが、モザイク処理される位置が何とも微妙で、結果的にあまり意味の無いところもなかなかに豪快です。ただ残虐演出と言ってもリアリティは極めて薄く、人体が突然ゼリー状にでもなったかのような、不自然な切断・破裂がなされるため、ホラーやスプラッターというよりも、コメディやブラックユーモアに通じるところがあります。その残虐さとシュールさが融合した結果、一部では「和製モータルコンバット」とも呼ばれています。
日光江戸村の役者を使った、実写のアニメーションはまさにシュール。必殺技のエフェクトなどが明らかに「浮いて」おり、独特の違和感を生み出しています。その見た目の珍妙さに反して、ゲーム性は比較的良好。ボタンレスポンスをはじめとして、操作性が及第点。通常技の繋ぎや、必殺技への連携などが気持ち良く組めるようになっています。ガード硬直が短いことも、結果的にゲームとしての娯楽性を高めています。
反面、即死連続技やハメなども存在し、ゲームバランスという点においては難題が山積み。しかしゲーム全体のシュールさやゲームそれ自体のコンセプト・性質を考慮すると、些少な問題と言えるかもしれません。
「ゲーム批評」でコラムを執筆していた「がっぷ獅子丸」氏が開発スタッフの中に居たことでも有名。「超クソゲーINTERNATIONAL バトルゲーム大全」という書籍において、「大江戸ファイトを創った漢(おとこ)」というインタビュー記事を掲載しています。「セガ・サターンとプレイステーションでのリリースを検討していながら、ソニーのみならずセガからも発禁を言い渡された」、「言葉狩り・レーティングとの戦いだった」といった、涙無しでは語れないエピソードが満載なので、興味のある方は是非一度、目を通されてみて下さい。
良くも悪くも、プレイヤーを選ぶ格闘ゲームの最たるモノ。純国産の格闘ゲームではあるのですが、どちらかと申しますと洋ゲー好きの方に受けが良い作品です。
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