■ゲーム概要 |
同人サークル「渡辺製作所」がリリースした、2D同人対戦型格闘ゲーム。人気パソコンゲーム「To Heart(トゥハート)」及び、「WHITE ALBUM」のヒロイン達が3頭身にデフォルメされて戦うミニキャラ格闘ゲームで、ゲームシステム、操作性、演出、グラフィック、サウンド、全てにおいて高評価を得た。そのゲーム完成度の高さは大きな話題となり、続編の「THE QUEEN OF HEART'99」と共に、その後の同人格闘ゲーム界における指針を作り出し、同人界全体へも多大な影響を与えた。
コンシューマ、アーケードの各格闘ゲームより、面白いと思われるゲームシステムを上手く抽出して再構築。同人ゲームならではの手法が上手く確立されており、その娯楽性は極めて高い。
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■システム |
操作はレバー8方向+「弱攻撃」、「中攻撃」、「強攻撃」の3ボタン式。基本操作は以下をご覧下さい。
搭載されている代表的なシステム
▽相殺
お互いの攻撃がぶつかると、共に攻撃判定を打ち消しあうシステムです。あすか120%シリーズを思い起こさせる仕様ですね。各技ごとに相殺判定が存在し、それを把握した上で上手く連携を組むことで、戦闘を有利に進められます。
▽ガードキャンセル
ガードモーションをキャンセルして、反撃するシステム。無敵時間は発生しないため、反撃の有利不利は出した技に依存する面があります。
▽空中ガード
殆どの技が空中でもガード出来るようになっています。
▽パワーゲージ
攻撃したり技を出すことで、少しずつ溜まっていくゲージ。最大9本までストックが可能で、ゲージを使用して超必殺技(EX必殺技)を発動することが可能。ゲージのある状態で、各必殺技を強攻撃で出すと、殆どの場合「EX必殺技」が発動します。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
同人格闘ゲームブームの火付け役ともなった歴史的作品。製作は多数のアクションゲームを手掛けた同人サークル「渡辺製作所」。ゲームシステム、操作性、グラフィック(ドット絵)、演出といった全てが今までの同人ソフトの常識を覆すレベルの完成度で、一躍話題となったタイトルです。格闘ゲームという枠のみに捕らわれず、同人ゲーム界それ自体を揺るがしたと言っても良いほどで、正統派続編の「THE QUEEN OF HEART'99」を含め、その後同人ソフトの流通構造などにも大きく影響を与えるに到りました。
タイトル名は、SNKの人気格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS'98」のパロディ。そして「Heart」の文字が入っている通り、「To Heart(トゥハート)」というパソコンゲームが原作となっており、その作品のヒロイン達が熱闘を繰り広げます。対戦格闘ゲームが好きなプレイヤーには勿論、原作が好きな方にも幅広く支持されています。
初期から使用可能なキャラクターは、「神岸
あかり」、「来栖川 芹香」、「保科 智子」、「長岡
志保」、「松原 葵」、「マルチ」、「姫川 琴音」、「宮内
レミィ」、「雛山 理緒」、「来栖川 綾香」の全10名。その後「セリオ」、ゲストとして「WHITE ALBUM」の「森川 由綺」が加わり、総勢12名となります。全キャラクター、とても個性的な通常技・必殺技をもっており、戦い方に幅があるのが特徴的。
攻撃ボタンを組み合わせてのコンボに加え、相手を浮かせてからの地獄のエリアル(空中コンボ)が強烈で、その爽快感の高さは折り紙付きです。当時の同人格闘ゲームの中では、圧倒的にボリュームのある内容で、更にカットインやアップなどの必殺技演出。とても良く作り込まれたゲームシステムなど、当時一線のアーケード・コンシューマタイトルに勝るとも劣らない完成度です。
市場に多く出回った続編「THE QUEEN OF HEART'99」を含め、同人格闘ゲームを語る上で絶対に外せないタイトルのひとつでしょう。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
弱攻撃 |
Aボタン |
クイックフォワード |
すばやく |
中攻撃 |
Bボタン |
バックステップ |
すばやく |
強攻撃 |
Cボタン |
ダッシュ攻撃 |
クイックフォワード中に攻撃ボタン |
投げ |
+Cボタン |
受け身 |
飛ばされた方向と反対方向にレバーを2回 |
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