■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
販売はエレクトロニック・アーツ・ビクター、開発はAORN(アイオーン)。元々はセガの基板「ST-V
BOARD」で開発されたアーケード用タイトルだったのですが、残念ながらロケテスト後にお蔵入りに。ST-Vで作成されたゲームが、順当な流れでセガ・サターンに移植され、コンシューマのみで発売されたタイトルです。
ゲームの最大の特徴は、やはりジャンルとして付いている「獣神召還バトル」でしょう。兎・鷹・虎・狐・蛇・牛・狼・猪といった獣神が登場し、各キャラクターに力を貸してくれます。召還中は背後霊のように登場して、獣神アタックが使用出来たり、特定の特殊能力が利用出来るといった効力が発揮されます(※獣神珠について 参照)。
倒した相手の獣神珠を奪うことも可能となっておりますが、その場合は特殊能力等は反映されず、その獣神の超必殺技のみが扱えるという形になります。あくまで、メリット・デメリットは、そのキャラクターが基本所持している獣神珠の効力のみということですね。
レバー8方向+通常攻撃は「弱パンチ・強パンチ・弱キック・強キック」の4ボタン式。基本操作は以下の表をご参考になさって下さい。
通常攻撃は、上段・中段・下段と別れており、それぞれ防御を上段・下段で切り替える必要があります。攻撃の中には、前レバー+攻撃ボタンで発動が可能な「踏み込み攻撃」が存在し、リーチは長い代わりに技の戻りに時間が掛かるといった特徴が存在。またボタンを2回以上テンポ良く押すことで発動する「連続攻撃」も存在し、攻撃の幅を広げることが出来ます。
防御システムも練り込まれており、このゲームの特徴とも言える「払い」が存在。上段払いと下段払いと分かれており、それぞれの属性にあった攻撃を払って、即反撃に移ることが可能に。更に払い攻撃のコマンドを入れることで、攻撃を受け止めた後に大きくよろめかせるといった事も出来ます。これらの攻防が実に熱く、2D対戦格闘ゲームとしては高いクオリティとして仕上がっています。
14歳の美少女暗殺者「鳥鈴」を中心に、各キャラクターごとにストーリーも存在し、マニュアルにはキャラクターの相関図も掲載。世界観も良く練り込まれています。
グラフィックは全体的にコミカルで、コロコロ表情の変わるドット絵を拝見しているだけでも楽しいですね。ローディングも同時期の他タイトルと比較すると、短い方だと思います。セガ・サターンプレイヤーは是非遊んでおきたい一本です。
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■基本操作(セガ・サターン版 準拠) |
操作 |
動作 |
↑方向 |
ジャンプ |
↓方向 |
しゃがみ、獣神セレクト |
→→ |
前ダッシュ |
←← |
バックステップ |
Aボタン |
Sキック |
Bボタン |
Lキック |
Cボタン or A+Xボタン |
払い |
Xボタン |
Sパンチ |
Yボタン |
Lパンチ |
Zボタン or X+Y+Aボタン |
獣神召還、獣神アタック |
Rボタン |
ミドル攻撃 |
X+Y or A+Bボタン |
ミドル攻撃(キャラによって変更) |
→+X+Y+A or Zボタン |
超必殺技(相手から奪った獣神) |
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■獣神珠について |
獣 |
メリット |
デメリット |
獣神アタック |
兎 |
2段ジャンプ可能 |
バックステップ能力低下 |
纏棘弾 |
鷹 |
空中ダッシュ可能 |
ダッシュ能力低下 |
炎撃鷹爪斬 |
虎 |
攻撃が2段になる |
ジャンプ力低下 |
アトミックタイガー |
狐 |
なし |
払い後の反撃不可 |
フリテン |
蛇 |
必殺技で削られない |
ダッシュ・ステップ低下 |
蛟地斬 |
牛 |
投げ間合いが広くなる |
ジャンプ力低下 |
ビースト・マッスル・ドロップ |
狼 |
必殺技で削られない |
なし |
降れよ隕石 |
猪 |
必殺技で削られない |
なし |
S・L・Bスパーク |
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■パッケージ画像 |
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