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らんま 1/2 町内激闘篇
RANMA NIBUNNOICHI CHONAIGEKITOUHEN |
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2D格闘ゲーム/原作付きゲーム |
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SFC |
開発:メサイヤ |
推奨度:− |
発売:1992/03/27 |
amazon販売 |
カートリッジ |
販売:日本コンピュータシステム |
入手度:B |
定価:8,800円 |
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(C) 1992 NCS
(C) 高橋留美子/小学館・キティ・フジテレビ |
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■私的レビュー/プレイ時間:かなり短時間 |
人気コミックを原作に持つ作品。個性的なキャラクターが多く、ストーリーも格闘ゲームというより、ドタバタコメディー調のノリです。
シリーズ第一作目ということで、完成度はかなり低め。初期の作品ということを考慮したうえでも、ゲーム中のグラフィックレベルが低く、スーパーファミコンとしては、かなり粗い部類に入ります。デモシーンのグラフィックは、それと対照的にレベルが高いので、この辺のアンバランスさに違和感がありますね。全体的な作りとしては、かなり大味。その代わりシステムがシンプルなので、初心者でも取っ付きやすい作りになっているのがポイントです。購買層が、格闘ゲーマー以外に原作ファンがいることへの配慮でしょう。
攻撃は、パンチ、キックの2ボタン制。それ以外にスペシャル攻撃ボタンがあります。スペシャル攻撃は、割と強力な必殺技が割り当てられていることが多いですね。デフォルトで、ボタンひとつで必殺技をガンガン繰り出せる仕様になっているため、キャラによっては、スペシャル攻撃ボタンを連打してるだけで良かったりします。ガードやジャンプもボタンなので、通常の2D格闘ゲームに慣れてしまっている方にとっては、少々ツライかもしれません。
必殺技はほぼ全キャラ共通で、パンチキック同時押し、ボタン連打、スペシャル攻撃ボタンのみ、という具合で本当にシンプル。ほとんどの動作をボタン操作のみに圧縮している分、とれるアクションは少なくなっていますが、取っ付きやすさという面では評価できます。
ゲーム性なのですが、こちらも非常にわかりやすい作りです。
大体の特徴として
・対空技系→ほぼ無敵で当たれば確実に敵を落とすかわりに、外した時の隙が極端に大きい
・突進技系→当たれば痛いが、ガードされると反撃確定
・・・といった具合で、リスク、リターンがはっきり分かる仕様になっています。そういう意味で「読み合い」の部分がきちんと確立されていて、対戦はそれなりに楽しめると思います。
個人的に少し残念なのが、男性の乱馬と、女性のらんまが完全に別キャラになってしまっていること。原作では、水を被ったり、お湯を被ったりする事で変身したり元に戻ったりする設定なので、それをもう少し活かしたゲームに仕上げても良かったのではないかなと思います。変身システムを利用して、スピード重視とパワー重視を切り替えることが出来るキャラクターが居る等の特徴があったほうが、面白い気がします。他のキャラも、動物の時は、体が小さくて攻撃は避けやすいけれども、一撃辺りが大ダメージになるとか、そういう工夫も出来ると思うのですよね。ステージギミックに、ヤカン(お湯)やバケツ(水)を設置したりすると、また変わった駆け引きが出来そうです。
・・・確かにスーパーファミコンでは容量が足りないのかもしれませんけど、豪血寺一族では、きちんとお種婆さんの変身とか再現していることを考えると、もう少し頑張ってくれても良かったのではないかと思います。悪くは無いのですが、まだまだ未完成の印象が強い本作。2作目、3作目と少しずつ進化していくナンバリングタイトルの典型ですね。
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