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SNKギャルズファイターズ
SNK GALS' FIGHTERS |
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ミニキャラ2D対戦格闘ゲーム/お祭りゲーム |
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NGP |
開発:夢工房 |
推奨度:− |
発売:2000/01/27 |
amazon販売 |
カートリッジ |
販売:SNK |
入手度:B |
定価:3,800円 |
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NGP |
開発:夢工房 |
推奨度:− |
発売:2001/08/02 |
amazon販売 |
カートリッジ |
販売:SNK |
入手度:B |
定価:2,500円 |
※廉価版 |
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(C)YUME KOBO/SNK 2000 |
■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
SNKタイトルの、各代表ヒロインや女性キャラが総結集するというコンセプトの格闘ゲームです。・・・いつかはこういうのが出ると思っていましたが、さすがにNEO-GEOロムカートリッジでは作成されませんでした。ある意味では、非常にネオジオポケットらしいタイトルと言えるでしょう。
パッケージ画像や、ゲームの雰囲気をみると、やや軟派なイメージが強いのですが、これがいざゲームを始めてみると、なかなかの手応えです。「女性キャラ=ウェイトが軽い=スピーディ」・・・という訳でもないのでしょうが、ゲームスピードが全体的にかなり早めで、非常にスピーディな戦いをすることができます(ちなみにゲームスピードは4段階で調整可。「ちょーはやい」をデフォルトにしたいところです)。
ネオジオポケットなだけに、ミニキャラ格闘ゲームなのですが、ミニサイズである事を忘れるぐらいに熱いです。通常技駆け引きには、あまり見る所がありませんが、どのキャラクターも数多くの必殺技を持っていて、非常に賑やか。今までのシリーズで使ってきた技に加えて、ギャルズファイターオリジナルの必殺技も多く、大変に楽しめますね。キャラクターのベースを可能な限り崩さず、それでいて、ミニキャラ格闘ゲームに仕様調整しているのが、見事に成功しています。
また、システム面の充実振りもかなりものです。ダウン回避は当然のように搭載され、ゲームの流れをせき止める事が無く、ジャンプは「小ジャンプ」、「大ジャンプ」の二種類が用意されていて、きちんと使い分けが出来るようになっています。ガード中にA・Bボタン同時押しで発動する「特殊吹っ飛ばし攻撃」など、ガードキャンセル系のシステムも搭載されていて、熱い攻防が楽しめます。搭載されているシステムが、どれもきちんと考慮されていて、しっかりと、このゲームの面白さに寄与している仕様は見事です。
戦闘中に時々アイテムを入手することがあり、次のプレイで使うことが可能です。
・パールのイヤリング→防御力アップ
・イヤリング→ゲージMAXスタート
・ティーセット→オートガード
といった具合で、アイテム毎に様々な効果を発揮。使わないと、どんどんストックされていくので、コレクションとして集めていっても面白いかもしれません。
演出面でも多々褒めるところがあります。キャラクターのリアクションのひとつひとつが非常に凝っていて、画面を見ているだけでも愉快です。例えば、ユリ・サカザキの飛燕烈孔は、KOFでは拳アッパーなのですが、このギャルズファイターでは、グー・チョキ・パーのリアクションを取ったり、麻宮アテナは、戦闘中にコスチュームが次々と変わっていく、サイキック9みたいな技を持っていたりと、小さなドットながら、非常に凝った作りとなっています。パロディー要素も多く、雷煌拳ではハンマーを振り下ろしたり、劾鬼が招き猫になっていたりと、思わずクスリとしてしまう演出もいっぱい。超必殺技系で相手をK.Oすると、相手のスナップショットが背景に表示される演出もなかなかですね。
隠しキャラには、KOFの「ウィップ」、同じくKOFの主人公・草薙
京の彼女の「ユキ」が登場するなど、ファンサービスも満点。ラスボスは、誰がどう見ても正体バレバレの「ミスX」。このキャラがなかなか良い味を出していて面白いですね。特に勝利台詞の三段笑い「ククク、ウフフフ、オーホッホッホッ!」の台詞を、一度、安井
邦彦氏の声で聞いてみたいものです(笑)。
これきっと、作っている側もノリノリだったのではないかと思います。製作者側の方の楽しい雰囲気が、ゲームを通じてユーザーに伝わってくるようで素敵ですね。まさにキャラクターファンによる、キャラクターファン向けのゲーム。見た目や雰囲気はともかく、ゲーム内容は硬派ゲーマーも納得の出来です。ネオジオポケット作品の中でも特に秀逸な作品といって良いでしょう。
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