タオ体道
Tao Taido
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2D対戦格闘ゲーム/対戦型格闘アクション
オリジナル 開発:ビデオシステム 推奨度:− 稼働:1993/04/??
AC基板 販売:ビデオシステム 入手度:− 定価:−円
お勧めリンク技表電脳四畳半たけぼ!!の部屋


(C) 1993 VIDEOSYSTEM CO.,LTD
■私的レビュー/プレイ時間:短時間
 1993年にビデオシステムから発売された、2D対戦型格闘ゲーム。
 仕様に複数のバージョンが存在することで有名で、初期はレバー8方向+「パンチ」、「キック」の2ボタン式。その後、レバー8方向+「弱パンチ」、「中パンチ」、「強パンチ」、「弱キック」、「中キック」、「強キック」の6ボタン式のモノや、中には4ボタン式のモノまであったという噂もあります。
 操作性は良好とは言い難い仕様。コマンド受付にも癖があり、上手くキャラクターを使いこなすにはある程度の練習が必要でしょう。

 キャラクターデザインやイラストが、全体的に海外チックで独特の雰囲気を醸し出しています。キャラクターは「ハリー」、「ミク」、「チャック」、「チャン」、「マーカム」、「ヒューイ」、「パパ・ドミンゴ」、「ナホバ」の全8名。「マーカム」は同社の人気シューティングゲームで、ネオジオでも有名なタイトル「ソニックウィングス3ネオジオCD版」のパイロットとしても登場しています。
 グラフィックのクオリティは高いとは言えず、ドット絵も荒い部類に入ります。アニメーションもお世辞にも良く動くとは言えませんね。更に各キャラクターの動作やポーズがイチイチ格好悪く、ビジュアル面での評価は低め。

 このゲームで最も特徴的なシステムは「擦り抜け」。攻撃を受けている最中に→→と入力することで発動。相手の後ろに回り込むような動作をします。しかし、動作の隙が大きめであまり役に立たないというのが悲しいところでしょうか。加えて多くのキャラに、後方にも攻撃判定を持つ技が存在し、回り込んだところで更にダメージを受けるという、理不尽な事態も多々発生。何とも使いどころが判らないと申しますか、存在意義が見出せないシステムとなってしまっています。

 体力ゲージには「インパクトダメージゲージ」システムを採用。相手からダウンを奪った直後も、自分のゲージはそのままの状態で戦闘が続行。体力ゲージが「青」→「黄」→「赤」と変化し、最終的にはなくなります。ゲージの色が変わるごとに、プレイヤーは必ず気絶。更なる大ダメージを受ける危機が訪れます。それにより対戦が一方的になり易いという現象が発生し、ゲームバランス的にも褒められたものではないというのが残念なところです。

 それにしてもマニアックなタイトルながら、そこそこ話題として挙がりやすいタイトルですね。「幻のゲーム」、「無名のタイトル」等と言われつつ、マイナー過ぎて逆にそこそこ知名度があるというタイトルの典型でしょうか。

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