ザ・マスターズ・ファイター
THE MASTERS FIGHTERS
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2D対戦格闘ゲーム/海外タイトル
PS 開発:UNICO 推奨度:− 発売:1997/11/20 amazon販売
CD-ROM 販売:シネマサプライ 入手度:C 定価:5,800円

※サントラ情報
サントラ 開発:シネマサプライ 推奨度:− 発売:1997/11/20 amazon販売
CD-ROM 販売:コロムビア 入手度:− 定価:2,719円

■公式リンク

(C) 1997 CINEMA SUPPLY ALL RIGHTS RESERVED.
■私的レビュー/プレイ時間:かなり短時間
 韓国内で発売された、パソコン用対戦型格闘ゲーム「マスターフューリー」をプレイステーションに移植したタイトルで、開発は「UNICO ELECTRONIC」。日本国内の販売は「シネマサプライ」が担当。初代プレイステーションソフトの中でも、最大の問題作とまで言われる迷作であり、通称「ザマス」と略されています。電源を入れて、真っ先に漂うのがゲーム全体から吹き上がってくるダメダメ感・・・。
 まずゲームとしてダメダメ。操作感の悪さ、やたら減る体力ゲージ。良くわからない当り判定など。格闘ゲームとして重要な部分は全て落第点です。特に、独特の操作感はプレイヤーのストレスを大幅に増大することは間違いありません。方向キーコマンド入力完成とほぼ同時に攻撃ボタンを押さないと必殺技が出ないなど、その妥協を許さないコマンド受け付けは極悪。一体プレイヤーに何を求めているのか理解し難いです。

 また「ザマス」が有名になった最大の要因がグラフィックでしょう。登場するキャラクターのことごとくが、有名ゲームの「某キャラ」に酷似しています。さすがに見た目の服装等は変わっていますが、通常技のポーズなどがそのまま。

 例えば・・・。
タクヤ→キム・カッファン+リョウ・サカザキ
ミシェール→ユリ・サカザキ
カン・ティ・コン→タン・フールー

 まだまだありますが、凡そこういう具合でしょうか。これでグラフィックのクオリティが高ければまだ納得なのですが、明らかな劣化コピー。アニメーションの枚数は少ないですし、ドット絵の見劣り具合は、もはや弁護の余地がありません。救いようのない、とはまさにこのことでしょうか。ただでさえ物真似で手を抜いているのですから、もう少し努力の跡が見られても良さそうなものなのに。
 ・・・しかし考えてみましたら、これで完成度高かったら、それはそれで問題ですね。ことごとくのパクリは、ダメゲーだからこそ許されているようなものかもしれません。
 格闘ゲームマニアの方がプレイすると、見覚えのあるあらゆる技が想起されて、爆笑し続けること請け合いです。良くこんなソフトが堂々と発売されているなと感心します。非ライセンスタイトルでないことがさらにすごいです。とりあえずマニアは買いでしょう。これだけ話題性とネタが尽きない作品は稀少です。ただ、以外に中古市場でも見かけないのが残念ですね。・・・完全なネタゲーです。


フライングアターック!


ユリちゃんのしゃがみ弱パンチが炸裂?
■開発元について
 UNICO ELECTRONICは、アーケードで「ドラゴンマスター」をリリースしたメーカーで、現在はコナミに買収され、「コナミコリア」となっています。
 買収以前より「UNIANA」のメーカー名で、コナミのゲームの韓国内の流通を担当していたこともあります。

■関連商品
   

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