スーパーチャイニーズファイター
SUPER CHINESE FIGHTER
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2D対戦格闘ゲーム/ミニキャラ格闘ゲーム
SFC 開発:カルチャーブレーン 推奨度:− 発売:1995/01/03 amazon販売
カートリッジ 販売:カルチャーブレーン 入手度:B 定価:9,800円
■公式リンク

(C) 1994 CULTURE BRAIN
■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間
 カルチャーブレインお得意のミニキャラ格闘ゲームタイトルの1本。「SD飛龍の拳」と共に、ミニキャラ格闘ゲームの楽しさを改めて見直させてくれた作品のひとつです。
 本作も、ミニキャラ格闘のお約束として、通常技駆け引きにはそれほど奥深さはありません。しかし必殺技は充実しています。一キャラにつき、固定必殺技が1〜3。その他選択式、5つの必殺技の中から3つを選んで戦えます。どのキャラクターも、最低でも4つの技が扱えるので、必殺技での戦いがメインになるミニキャラ格闘の醍醐味を抑えてあります。
 ボタンは4つあるのですが、よくある格闘ゲームと違って、弱・強パンチと弱・強キックという配置ではありません。パンチ・キックの区別なく「弱攻撃」・「強攻撃」・「アイテム使用」・「ゲージ溜め」という振り分け。あくまで、必殺技とアイテム等の要素で戦いを組み立てるタイプのゲームに徹しています。この徹底振りが、このゲームの評価を高くする要因の一つですね。

 キャラクターデザインや、ネーミングセンスを見る限り、ターゲットにした年齢層はかなり低めだと思います(シュババーンですとか、ニャンニャンですとか(笑)。・・・そのくせ、ゲームシステムには大変に凝っていて、完成度も高いです。

 システムの一例を挙げますと。
◆投げ受け身・・・投げられても↓↑と入力することで、投げのダメージを軽減できます。この入力タイミングがかなり玄人好み。
◆引っ掛け攻撃・・・いわば技を出す振りをして、相手を騙す。こういう高度なテクニックも扱えるところが凄い。
◆かすりガード・・・相手の攻撃を受けた直後でも、すかさずガードをすることによって、ダメージを半分に軽減できる。
 ・・・加えてSD 飛龍の拳でもお馴染みのスーパーテクニック、スーパーディフェンスシステムも採用されています。

 アイテムは「にくまん(体力回復)」以外はあまり役に立たないので、それほど必要性は感じません。勿論アイテム使用タイミングも、戦況を組み立てる要素の一つですが、そのウェイトは極めて低いです。・・・まあ、アイテムが強すぎたら、かえって面白くなくなっていたと思いますし、この辺の調整はお見事といって良いでしょうか。他に変わったシステムとして、飛び道具に細かく強さの設定があります。例えば、レベル4の飛び道具と、レベル2の飛び道具がぶつかったとしたら、レベル2の飛び道具は消失し、レベル4の強い飛び道具がレベル2の威力になってそのまま相手に向かっていくという寸法。飛び道具一つをとっても、こうした凝り具合がなかなかにグッドです。

 総合的に評価しますと、ミニキャラ格闘ゲームということでは、今のところ最高峰に位置する作品だと思われます。子供向けっぽいパッケージにしり込みせず、見つけたら買いが上策でしょう。

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