ファイターズヒストリー
FIGHTER'S HISTORY
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2D対戦格闘ゲーム/対戦型格闘アクション
専用基板 開発:データイースト 推奨度:− 稼働:1993/03/??
AC基板 販売:データイースト 入手度:− 定価:−円
SFC 開発:データイースト 推奨度:− 発売:1994/05/27 amazon通販
カートリッジ 販売:データイースト 入手度:B 定価:9,800円
Windows 開発:G-mode 推奨度:− 発売:2011/07/19
DL 販売:D4エンタープライズ 入手度:− 定価:800円
※PROJECT EGG 配信 SFC版ベース
■公式リンク


(C) 1993 DATA EAST CORPORATION
(C) G-mode
■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間
 データイーストから発売された2D対戦格闘ゲーム「ファイターズヒストリー」シリーズの記念すべき初回作。1993年にアーケードで稼動を開始し、その翌年にはコンシューマ・スーパーファミコンに移植されています。
 世界異種格闘技選手権大会「グレートグラップル」を舞台に、全11名のキャラクターが激突。DECOタイトルだけあって、登場するキャラクターは全て個性的で、特に主人公の「レイ・マクドガル」を押しのけ、圧倒的な存在感を誇る「溝口 誠」は、28歳現役高校生という奇抜な設定も相まって格闘ゲームキャラクターの中でも高い人気を得ています。その人気は、後に版権を取得したジー・モードとSNKプレイモアとのクロスライセンス契約により、3DのKOF「KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION "A"」にゲストキャラクターとして登場したほど。
 また最終ボスの「カルノフ」は、同社アクションゲーム「カルノフ」の主人公であったりと、細かなところでDECOファンの心理を擽る設定もなされています。そして、女柔道家の「嘉納 亮子」は、実在柔道選手「谷 亮子」氏や人気漫画 YAWARA!の主人公「猪熊 柔」の影響を受けているのが伺えたり、功夫使いの中国人「李 典徳」は、拳法漫画「拳児」の登場人物「李書文」の影響を受けていたりと、元ネタが存在するキャラクターとなっており、時代を反映しています。

 操作は8方向レバー+「弱パンチ」、「中パンチ」、「強パンチ」、「弱キック」、「中キック」、「強キック」の6ボタン式。カプコンの元祖2D対戦格闘ゲーム「ストリートファイターII」と同じであり、これが原因で一度は裁判沙汰になったこともありますが、ファイターズヒストリーならではの要素も勿論有ります。
 このシリーズの最大の特徴は、やはり何と言っても「弱点システム」でしょう。各キャラクターには、頭部のハチマキ、腕部のアームバンド、脚部のレッグウォーマーといった具合に弱点が存在し、その弱点部分を何度か攻撃されると、部位の装備品破損と共に気絶が発生するというもの。装備品は1度破損すると、同ラウンド内には復旧しないため、気絶するのは各ラウンドに1回のみとなっていますが、比較的直ぐに発生するため、使用するキャラクターの弱点は意識してカバーする戦略が必要な場合もあります。

 開発・販売共にデータイーストだけあって、操作性は極めて良好。グラフィックも同世代のタイトルと比較すると完成度は高く、特にドット絵の書き込みやアニメーションの仕上がりは高評価を得ています。
 この後、SNKのMVS(業務用ネオジオ)向けに4ボタン式に切り替わり、大人気を博した「ファイターズヒストリーダイナマイト」や、コンシューマ向けオリジナル要素を付加したスーパーファミコン版「ファイターズヒストリー 〜溝口危機一髪!!〜」といった作品が発売されています。

■裏技・隠しコマンド
▼中ボス「クラウン」&最終ボス「カルノフ」使用コマンド
 スーパーファミコン版のみ
 タイトル画面中に →、→、↑、↑、Lボタン、Rボタンと入力

■余談
 操作システムの面などを含め、ゲーム内容が「ストリートファイターII」に酷似しているとして、カプコンと裁判沙汰になってしまったことでも有名なタイトルです。
 現在は2D格闘ゲームというジャンルが確立され、それこそキャラクターやシステムが異なれば、全く別ゲームの扱いを受けますが、格闘ゲーム創世記においては色々な思惑があったという事例でしょうか。この裁判は、後にカプコン側からの取り下げという形式で和解が成立しています。

■関連グッズ
ファイターズヒストリー/データイースト・ゲーマデリック/サウンドトラック

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