SD飛龍の拳 外伝2
エスディー ひりゅうのけん がいでん2
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2D対戦格闘ゲーム/ミニキャラ格闘ゲーム
GB 開発:カルチャーブレーン 推奨度:− 発売:1996/09/27 amazon通販
カートリッジ 販売:カルチャーブレーン 入手度:B 定価:4,200円
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1996 (C) CULTURE BRAIN
■レビュー執筆:truth34様/プレイ時間:超長時間
 ゲームボーイ末期に出た格闘ゲーム。宣伝(ゲーム王国)の謳い文句にも末期を感じさせるものが並ぶ。曰く「ゲームボーイ最大の19キャラ!」「ゲームボーイ最大の8メガROM使用!」と。
 これを聞き、当時小学生だった私は胸を高鳴らせます。「前作が4メガで15キャラだったのだから、19キャラで全部使い切るわけは無い。最低でもきりの良い20キャラはいるだろう。」「それでも6メガにもならないだろうから、新しいモードとかが付いているに違いない。サバイバルとか、プラクティスとか。」「新らしい技なんかもいっぱいあるのだろう。システムも変わっているかもしれないな、ST強すぎたし。」「やってくれるさ、あのカルチャーブレーンなら!」などと。

 折りしもその当時は、ネオジオが330メガの壁を破り、格闘ゲームがどんどん刷新されていった頃でした。餓狼伝説はRBSで爽やかなアニメ絵に変わり、その爽快なコンボで我々を魅了しました。KOF'96サムライスピリッツ天草降臨もグラフィック、音楽、システムまでゲームの殆どを完全刷新。特に新キャラクターを中心としたキャラの魅力や、音楽等演出のセンスは、他社を完全に凌駕していました。そして風雲も…、はいいか。
 まあそんな状況だったので、このソフトも同等のことをやってくれると信じていました。だって、”あのカルチャーブレーン”なのだから。

 そして発売日、おもちゃのバンバンで購入後、箱を開け、取説を見た私は愕然としました。「何だこれは…、前作の取説の終わりに”新キャラクター”コーナーがくっついているだけじゃないか…。」嫌な予感を抑えつつ、電源を入れました。「信じるんだ。最初のメニューはきっと5行ぐらいあって、モードが増えているさ…」、タイトルロゴが変わっているだけでした。
 その後も色々と試しました…、隠し技があるんじゃないか、システムが微調整されているんじゃないか、デモが変わっているんじゃないか…、全て駄目でした。そしてエンディング、「この一枚絵ぐらいは…」、もちろん同じでした。
 むなしく流れるスタッフロール、相変わらずスキップはできないので、ぼおっと眺めつつ、自分の中で起こる変化を感じます。”あのカルチャーブレーン”、その意味が変わるのを…。

 とまあ、悪いことばかり書きましたが、基本的には傑作の前作に新キャラを加えたアップグレード版なので、出来はもちろんいいです。もし中古で外伝1を買おうという方がいれば、こっちを買っておくほうが無難だと思います。新キャラも色んな意味で面白い奴らばかり。19キャラという多さも合わせて、旧ゲームボーイ時代を代表する名作です。ただ…、ただ、前作を持ってさえいなければ…。

■新キャラ紹介
◇ノエル
雷を放つことができる蹴りを中心に戦うキャラ。スピードがあるように見えるが、出の早い技と遅い技の差が極端で使いづらい。あまつさえ、空中必殺技までSDで刈り取られてしまう。
◇ヘルバート
空手家。豪快でキレの良い技が多いが、リーチが短く、接近戦が弱いこのゲームでは今一つ使いづらい。
◇ダヴァ
パワーキャラ。振りが遅いので使いづらい。しかしその秘奥義は、横はほぼ全域、縦はキャラの身長までをカバーするという超絶性能のガード不能攻撃。10年以上経った今でも完全な対処法がわかりません。起き上がりに重ねられたらどうすれば良いのでしょうか?というか、テストプレイしましたか?
◇龍魔王
ボスキャラ。STの出が恐ろしいほど早い。ガード不能の突進技も持つ。でもなんか使いづらい。

 何故、皆通常技の振りが遅いのでしょうか…。

■システム&小ネタ
 システムは前作と一緒です。何も変わっていません。

◇取説の誤植…まったく直っていません。むしろ新キャラの所で増えたぐらいです。
◇新キャラの音楽…同社のスーパーチャイニーズファイターから流用しています。おいおい…。

■裏技
 スタートメニューで、2+AB+STARTで龍魔王が使えるようになる。

■関連商品
   

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