ザ・キング・オブ・ファイターズ '96
THE KING OF FIGHTERS '96
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2D対戦格闘ゲーム/チームバトル格闘ゲーム
MVS 開発:SNK 推奨度:A 稼働:1996/07/30
AC基板 販売:SNK 入手度:− 定価:118,000円
ネオジオ 開発:SNK 推奨度:B 発売:1996/09/27 amazon通販
カートリッジ 販売:SNK 入手度:B 定価:32,000円
NG-CD 開発:SNK 推奨度:C 発売:1996/10/25 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:8,800円
SS 開発:SNK 推奨度:B 発売:1996/12/31 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:5,800円
SS 開発:SNK 推奨度:B 発売:1996/12/31 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:7,800円
※RAMカートリッジ同梱版
SS 開発:SNK 推奨度:B 発売:1996/12/31 amazon販売
CD-ROM 販売:SNK 入手度:C 定価:9,800円
KOF95+96 限定KOFダブルパックに収録
PS 開発:SNK 推奨度:C 発売:1997/07/04 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:5,800円
PS 開発:SNK 推奨度:C 発売:1998/07/23 amazon通販
CD-ROM 販売:SNK 入手度:B 定価:2,800円
プレイステーションベスト
SS 開発:SNK 推奨度:B 発売:1998/10/01 amazon販売
CD-ROM 販売:SNK 入手度:C 定価:6,800円
ザ・キング・オブ・ファイターズ ベストコレクションに収録
PS2 開発:アルヴィオン 推奨度:A 発売:2006/04/20 amazon販売
DVD-ROM 販売:SNKプレイモア 入手度:A 定価:4,800円
THE KING OF FIGHTERS -オロチ編-に収録
PS3/PSP 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 発売:2007/05/31 amazon通販
DL 販売:SNKプレイモア 入手度:A 定価:600円
※ゲームアーカイブス
PS2 開発:アルヴィオン 推奨度:A 発売:2007/06/21 amazon販売
DVD-ROM 販売:SNKプレイモア 入手度:A 定価:1,980円
ザ・キング・オブ・ファイターズ−オロチ編−The Bestに収録
PS2 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 発売:2009/12/23 amazon通販
DVD-ROM 販売:SNKプレイモア 入手度:− 定価:9,980円
NEOGEOオンラインコレクション コンプリートBOX 下巻に収録
PSP 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 発売:2010/06/24 amazon通販
UMD 販売:SNKプレイモア 入手度:− 定価:4,800円
ザ・キング・オブ・ファイターズ PORTABLE '94〜98 Chapter of Orochiに収録
Wii 開発:SNKプレイモア 推奨度:− 発売:2011/02/15 amazon販売
DL 販売:D4エンタープライズ 入手度:− 定価:900円
Wiiバーチャルコンソール
THE KING OF FIGHTERS OFFICIAL WEB SITE

(C) SNK 1996
■ゲーム概要
 KOF、ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズの第3作目。キャラクターグラフィック、ドット絵が全て新規に描き起こされ、ゲームシステムを大幅に変化。従来の作品と比較すると、スピード感を大幅に増幅しているほか、より攻撃的な方向に調整している。キャラクターのバランスには難があるものの、今後のKOFシリーズの方向性を定めた。またテレビCM、ラジオ、ドラマCDなど幅広い媒体にてマルチメディア展開された。

■ゲームシステム
 操作はレバー8方向+「弱パンチ」、「弱キック」、「強パンチ」、「強キック」の4ボタン式。基本操作は以下を参照

■搭載システム
▼緊急回避動作
 前作までの「攻撃避け」の代わりに導入されたシステム。ABボタン同時押しで後方へ、→+ABで前方へ回避動作をする。動作中は無敵状態で相手の後ろへ回り込むことも可能。攻撃避け同様に、投げ技は回避出来ない。
▼ガードキャンセル緊急回避動作
 ガード硬直をキャンセルして緊急回避動作を行う事。パワーゲージMAX時にのみ、使用可能。
▼ダッシュ (ラン)
 ダッシュ後にレバーを入れっぱなしにする事で、走り続ける仕様となった。
▼空中ガード
 前方以外のジャンプ中にレバー後ろで、ジャンプ攻撃・飛び道具などをガードすることが出来る。
▼投げはずし
 相手に投げ技で捕まれた瞬間にABボタン同時押し、もしくはレバー↓+ボタンで投げを振りほどく事が出来る。ただし必殺投げを外す事は出来ない。
▼ダウン回避
 相手の攻撃を受けてふっ飛ばされたあと、着地寸前にタイミング良くABボタンを同時押しすると、ダウンせずに受け身を取る。
▼ガードクラッシュ
 攻撃をガードし続けると、そのガードモーションが強制的に崩されるシステム。各キャラクターに設定されているガードに関する内部パラメータが一定の蓄積量となる事で、ガードが弾かれてしまう。守ってばかりもいられない要因のひとつ。
▼カウンター
 相手の必殺技および超必殺技が出る瞬間に、タイミング良く攻撃を当てることで、通常よりも与えるダメージが増加する。
▼挑発
 BCボタン同時押しで発動し、相手のパワーゲージを下げる事が出来る。本作では挑発をキャンセルして、すぐに別の行動に移る事が可能となっており、リスクが低い上にキャンセルしても挑発の効果は確りと反映される。挑発キャンセルを繰り返す事で、容易に相手のパワーゲージをゼロにしてしまう事が可能。
▼パワーゲージ溜め
 ABCボタン同時押しで、パワーを溜めるモーションに移行。ゲージMAX時は攻撃力が1.25倍になり、攻撃を当てたときの「のけぞり時間」が長くなる。ただし前述の挑発の性能が高過ぎる為、対戦でパワーMAXとなれる機会は殆ど無い。
▼パワーMAX超必殺技
 体力ゲージ点滅中(体力ゲージがピンチの時)且つ、パワーゲージMAXの状態で超必殺技を発動すると、通常の超必殺技と異なる、よりパワーアップした技が発動する。
▼援護攻撃
 使用キャラクターが気絶しているか、相手の掴み技を受けているときに、待機しているメンバーが助けに入るシステム。出場前のキャラクターが画面内に見えている、体力ゲージが相手より少ないという条件下において、ABCボタン同時押しにて発動する。本作からは、使用しているキャラと待機しているキャラの相性が設定されており、相性によって援護攻撃の成否が判れる。

■私的レビュー/プレイ時間:長時間
 '94からはじまったお祭りゲーム「KOFシリーズ」の第3作目。基板は引き続き「MVS(業務用ネオジオ)」を採用。従来とはガラリと変わったシステムに変更。よりスピーディに、より攻撃的に進化しており、今後のKOFの方向性を決めた作品と言って良いでしょう。
 「KOF'94」、「'95」と好評だった所為か、この'96は非常に手の込んだ作りとなっています。SNKが当時この作品に非常に力を入れているのは一目瞭然。キャラクターグラフィックを、ほぼ全キャラ一新。そしてメディア媒体ではラジオドラマ、ラジオCM、TVCM、ドラマCDも頻繁に見聞きする事が出来ました。

 ゲームシステム面でも多くの梃入(てこい)れがなされています。
 今まで主要の防御動作である、ABボタン同時押しの「攻撃避け」がなくなり、移動しながら攻撃を回避する「緊急回避」に変更。レバーを同じ方向に2度入れることで発動した「ステップ(一定距離を素早く移動)」が、「ダッシュ/ラン(レバーを入れ放しで走り続ける)」に変更。更にジャンプに「小ジャンプ」、「中ジャンプ」が追加。これらの一連の追加・変更により、ゲーム全体の流れが非常にスピーディになりました。KOF初のダウン回避システムも採用されており、とにかく「ゲームの流れ」を大事にするコンセプトが重視されています。

 ゲージシステムは、前作までの仕様をほぼ準拠しているのですが、新しい要素として「超必殺技」以外に「パワーMAX超必殺技」が追加されています。
 超必殺技が発動可能な条件として、パワーMAX状態若しくは体力赤ゲージ(体力残り僅か)状態という概要は変わっていないのですが、この二つの条件が両方揃った場合には、超必殺技のパワーアップバージョンの「パワーMAX超必殺技」が発動。演出や攻撃力がアップしており、更に強い一発逆転要素として導入されています。
 しかし、この「パワーMAX超必殺技」を出せる機会は、対戦では殆(ほとん)どありませんでした。と言うのも、このゲームで猛威を振るったテクニックのひとつに「挑発キャンセル」があります。「挑発」行為は従来通り、相手のパワーゲージを少し減らすことが出来るのですが、本作では挑発行動を途中で止めることが出来、しかも途中で止めた挑発もしっかりと相手のパワーゲージを減らします。それを連続で繰り返すことで、相手のパワーゲージをあっと言う間にほぼゼロに出来てしまうという仕様に。これが製作者側の意図的なものか、計算外のミスだったのかは判りませんが、結果的にゲージをMAX状態に出来る機会が少なく、赤ゲージ状態以外での超必殺技発動も難儀になっています。

 そして全体的にバランスが取れていなかったのが残念。
 投げ外しが導入されたのは良いのですが、通常投げは外せても必殺投げは外すことが出来ない為、必殺投げを持つキャラクターは、それだけでも大きなアドバンテージを得ています。本作で廃止されたはずの攻撃避けが、投げキャラの「大門 五郎」と「クラーク」のみ、BCD同時押しで使用が可能など、優遇されている面が目立ちました。

 コマンド入力には独特の癖があり、斜め方向のレバー受け付けがシビアになっていて、従来よりゆっくりとコマンドを入れないと技が出難いといった現象を起こしています。個人的には、シリーズ中一番苦手な作品です。

 ゲームのコンセプト、進化の方向性は実に素晴らしい作品だと思います。ある一定以上の攻撃をガードし続けると、強制的にガードが外れてしまう「ガードクラッシュ」が導入されていることが象徴しているように、攻めている側が有利になるゲームシステムを追求。従来では「待ち」が強かったと言うゲームバランスを覆しています。
 「ゲーム全体の流れを調整」、「攻めるのが面白いゲームバランスを確立」この2点だけでも特筆出来るほどの評価が出来ます。今までのKOFの成功を糧に、更に新しいKOFに挑戦した意欲作です。

■基本操作
行動 操作 行動 操作
弱パンチ Aボタン 小ジャンプ 軽く↑要素にレバー入力
弱キック Bボタン 中ジャンプ ↓要素入力後(またはダッシュ中)に軽く↑要素
強パンチ Cボタン 大ジャンプ ↓要素入力後(またくはダッシュ中)に↑要素
強キック Dボタン 緊急回避動作(前方) →+ABボタン同時押し
ふっとばし攻撃 CDボタン同時押し 緊急回避動作(後方) A+Bボタン同時押し or ←+ABボタン同時押し
挑発 BCボタン同時押し ダウン回避 吹っ飛ばされ、地面着地寸前にABボタン同時押し
パワー溜め ABCボタン同時押し 投げ外し 通常投げを受ける瞬間にABボタン同時押し
必殺技 各コマンド入力 援護攻撃 (特定条件下において) ABCボタン同時押し
■登場キャラクター
チーム名 キャラクター名
主人公チーム 草薙 京 二階堂 紅丸 大門 五郎
龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・東
怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャー 麻宮 アテナ シイ・ケンスウ チン・ゲンサイ
キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
女性格闘家チーム 藤堂 香澄 不知火 舞 キング
庵チーム 八神 庵 マチュア バイス
ボスチーム ギース・ハワード クラウザー Mr.BIG
ボスキャラクター 神楽 ちづる ゲーニッツ ※家庭用のみ
■パッケージ画像
▼移植ハード一覧
ザ・キング・オブ・ファイターズ '96
MVS マルチビデオシステム
ネオジオ
ネオジオCD
セガ・サターン
プレイステーション
プレイステーション2 (コレクション収録)
プレイステーション3 (DLC)
プレイステーションポータブル (DLC)
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