■ゲーム概要 |
同人サークル「デザイアファクトリー/DESIRE FACTORY」がリリースした「格闘変人」シリーズ作品で、「格闘変人」、「格闘変人2」、「格闘変人2 JET 〜クリスマス特別編・変人オリンピック開催の巻〜」の流れを汲むタイトル。引き続き、実写を使用したアスキー 2D格闘ツクール 2nd.にて作成された作品であり、2009年のコミックマーケット77で初頒布された。
仮面ライダーそっくりのキャラクター「1号」やショッカーそっくりの「戦闘員」といったキャラクターを加え、総計16名という大所帯になっている。タイトルのパロディ元となった「餓狼伝説SPECIAL」を髣髴とさせるタイトルロゴ、個性的でお笑い要素が沢山含まれたキャラクターのオンパレードと、ネタの完成度は非常に秀逸。アニメーションパターンのハイクオリティさ、遊び心の詰まったゲームシステムにより構築された、爽快感高いゲーム性は高い評価を受けている。
|
■ゲームシステム |
操作はレバー8方向+「パンチ」、「キック」、「ハードブロウ」、「緊急回避・廻り込み」、「挑発」、「ガード」の6ボタン式。基本操作は以下をご覧下さい。
搭載されているシステム
▼気力ゲージ
攻撃を当てる、攻撃を受ける、攻撃をガードすることで、少しずつ蓄積されていくゲージ。超必殺技を使用したり、下記の特定システムを使用するのに必要となる。
▼クロックアップ
気力ゲージ1本使用。レバー↑+挑発ボタンで発動が可能な能力で、一定時間の間、超スピードで動く事が出来る。勿論、相手に攻撃を叩き込む事も可能。
▼ソウルバースト
相手の攻撃を受けている、くらいモーション時に挑発ボタンを押すことで発動。のけぞりモーションをキャンセルして、反撃に移る事が出来る。相手の連続攻撃中にも出すことが出来るため、有効なカウンターとして使用出来る。ただし、ソウルバーストを発動するには体力を少量消費する諸刃の刃。
▼ど根性システム
体力がなくなってK.O.されてしまっても、気力ゲージが残っていれば、残っているゲージ数に応じて体力が回復して復活することが出来る。気力ゲージを、超必殺技で相手を削るのに使うか、自分が復活するのに使用するかといった選択肢が存在する事となる。ただしゲージを使って復活するため、当然復活後はゲージがゼロとなり、超必殺技やクロックアップ等を使用する事は出来ない。
▼ニュートラルガード
ボタンによるガードも存在するが、基本的にはニュートラル状態であれば、自動的にガードを実行する。ただしどんな技であっても、ガードしても体力は少量ずつ削られていく。ただし、体力がゼロ状態であった場合、削りではK.O.されることはない。有効打が決まってはじめてK.O.となる。
|
■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
沢山の変態キャラクターが集う「格闘変人」シリーズタイトルで、実写を使用したアスキー 2D格闘ツクール 2nd.作品。本作ではすっかりお馴染みとなった、どこぞの配管工そっくりの「M」、「L」をはじめ、くそみそテクニックの「阿部高和」、「変態仮面」、「バーロー」など、ゲーム・漫画・アニメと幅広いメディアからキャラクターをチョイス。今回は人気特撮番組「仮面ライダー」から「1号」と「戦闘員」が登場して、ますますそのカオスさを拡大させています。
ゲームシステムは前作より変化はありません。良くある2D対戦型格闘ゲームとは異なり、キャラクター立ち位置左右の概念がなく、フリーランニング式。その為ガードは、ニュートラルかボタン式で行います。その代わり、必殺技に限らず通常技でも削られてしまうのも従来通り。防御要素には上段避けやガードキャンセル廻り込みなど豊富に搭載されている反面、チェーンコンボ系の通常技連携から空中コンボに繋げる豪快コンボを構築できる攻撃的な面も充実しています。
また対CPU戦においては、1VS1の対戦モードは勿論のこと、恒例のバトルロイヤルも存在。独特のゲーム戦略を組み立てて、独特の楽しみ方も出来るのが嬉しいところですね。見た目のオバカさ加減からは想像出来ないぐらいに、ゲームシステムは良く練り込まれており、格闘ゲーム初心者から上級者まで、幅広く遊べるようになっているのが良いですね。
気持ち悪いぐらいにヌルヌル動く、スムーズなアニメーション・キャラクターモーションは今回も健在。キャラクターの動きや、必殺技の演出は相変わらず愉快で、キャラクターを動かしているだけでも面白いです。キャラクターは小さいながらも、実写格闘ゲームとしての仕上がりは素晴らしいモノがあります。単にお笑いネタ、ギャグ満載のゲームとしても楽しめますが、それ以上にアクション要素が見事に確立された、対戦型アクションゲームとして高く評価したい作品です。プレイヤーキャラクターが多いことで、グッと楽しみの幅が広がっているところが嬉しいですね。
|
■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
パンチ |
Aボタン |
挑発/ソウルバースト |
Eボタン |
キック |
Bボタン |
ボタンガード |
Fボタン |
ハードブロウ(強攻撃) |
Cボタン |
ダッシュ |
→→ or ←← |
緊急回避・廻り込み |
Dボタン |
ハイジャンプ |
↓要素から↑要素に入力 |
投げ |
+C |
上段避け |
+Dボタン |
脚払い転倒攻撃 |
+C |
ガードキャンセル廻り込み |
ガード中にDボタン |
ガード不能攻撃 |
+C |
クロックアップ |
+Eボタン |
|
■関連グッズ |
|
製品名:2D格闘ツクール 2nd.
発売日:2001年12月05日
価格:9,800円
仕様:オリジナル2D格闘ゲーム制作ツール
対応OS:Windows95、98、ME、2000
メディア:CD-ROM
CPU:Pentium III 450MHz以上
HDD:100MB以上の空き容量
メモリ:32MB以上
モニタ:800×600、HighColor以上
サウンド:SoundBlaster互換のPCM音源が再生可能な環境
CD-ROM:倍速以上 |
|
■関連商品 |
|
■ツクール関連ソフト |
|