サムライスピリッツ零 スペシャル
SAMURAI SPIRITS ZERO SPECIAL
Samurai Shodown V Special
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2D対戦格闘ゲーム/剣戟武器格闘ゲーム
MVS 開発:悠紀エンタープライズ 推奨度:A 稼働:2004/04/22
AC基板 販売:SNKプレイモア 入手度:− 定価:208,000円
ネオジオ 開発:悠紀エンタープライズ 推奨度:− 発売:2004/07/15
カートリッジ 販売:SNKプレイモア 入手度:C 定価:39,800円
SAMURAI SPIRITS OFFICIAL WEBSITE
サムライスピリッツ零 公式リンク

(C) SNK PLAYMORE /(C) SNK PLAYMORE 2004
(C) 2004 Yuki Enterprise
■レビュー執筆:WHO様/プレイ時間:やや長時間
 前作のサムライスピリッツ零をベースにNEO-GEOでのシリーズ集大成として登場した作品です。零で登場したキャラクターを中心に天草四郎時貞、羅将神ミヅキ、壬無月斬紅郎、兇國日輪守我旺といった歴代ボスキャラがプレイヤーキャラとして登場しています。
 また、ゲームシステムにおいても前作のものから新たに「絶命奥義」が追加。絶命奥義とは、瞬時に相手を絶命させる一撃必殺の技。相手が無の境地を発動可能であり(発動後でも可)、自らが怒り爆発状態である時だけ使用可能です。絶命奥義は、ヒットの成否にかかわらず、一試合にたった一度しか使う事が出来ない上に、怒り爆発状態も解除されてしまうので使いどころが肝心。無の境地に対抗するためのシステムでもあります。
 COM戦は、難易度が高く一人目で負けてしまうことも多いです。また、天草四郎時貞以降の三人は絶命奥義か一閃を当てないとゲームオーバーになってしまいます。ストーリーがないため、作業的になりがちですが、クリアした時の達成感は大きいので一度はスタッフロールを見て欲しい作品です。
 対戦は、サムライスピリッツ零から問題点が多数修正され、サムライスピリッツの中でも随一のゲームバランスなのでオススメ。しかし、絶命奥義における残虐表現の問題で家庭用移植がNEOGEO以外にはされないので、プレイするのは困難です。ゲームセンターで見掛けたら、一回はプレイしたい作品。

■余談:ネオジオロムカートリッジ版騒動
 元々シビアな世界観を持つサムライスピリッツですが、「絶命奥義」が搭載されたことで、シリーズ中一番残虐度の高いタイトルとなっています(首が飛ぶ、食人、激しい流血等)。
 ところが家庭用ネオジオ版において、残虐レベルの設定が固定1で、絶命奥義の残虐演出が無い事が発覚。従来MVSからネオジオへの移植は完全移植と思われていたものが、今回メーカーからの事前告知無しで残虐演出がカットされたことで、大きな物議を醸しだしました。
 その他プラクティスモード等でのバグが見つかり、カートリッジの交換対応があったのですが、その際も「残虐表現(身体切断表現)を除いた絶命奥義を付加(※)」されただけであり、根本的な解決には至りませんでした。
 更にデバッグDIPを使って残虐レベル設定の変更が可能であるのが、バグ修正版前のカートリッジのみであることが後ほど発覚し、修正版よりも修正前のソフトのほうがプレミア価値が付いてしまうという事態も生じました。

(※)ネオジオロムカートリッジ修正版内容
・覇王丸、ガル、右京、狂死郎、十兵衛、シャル、幻十郎、閑丸、火月、蒼月、ミナ、レラ、斬紅郎、我旺、ミヅキ:身体切断表現無し。
・ナコルル:血は出る大量に噴き出す演出はカット。
・腐れ外道:最後の吐き出しシーンをカット。
・羅刹丸:最後の握り潰しシーンをカット。相手はそのまま倒れる。
・水邪:血の雨は降るが身体には付着しない。
・天草四郎:身体に穴あき、消滅無し。
・破沙羅:穴の中から悲鳴が聞こえるだけで、首が飛ぶ演出をカット。
・半蔵、リムルル、骸羅、慶寅、雲飛、炎邪:MVS版から変化無し。

■パッケージ画像
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