■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
1994年に公開されたアメリカの実写映画「ストリートファイター」をベースに作成された2D対戦格闘ゲーム。プレイステーションやセガ・サターンで発売された「ストリートファイター リアルバトル オン フィルム」が、「スーパーストリートファイターIIX」をベースとして、本来のゲーム性に近付けているのに対し、本作は良くも悪くも「典型的な海外実写格闘ゲーム」として仕上がっています。登場キャラクターや必殺技演出、大筋のゲームシステムは一応「ストリートファイター」ではあるのですが、ゲームの雰囲気や操作性は、例えるならばモータルコンバットに近く、独特のオーラを醸し出しています。
本作のゲーム性として最も特徴的なのは、やはり「空中コンボ」が強力であることでしょう。攻撃を受けての吹き飛び中は、食らい判定が残り続け、そのうえ受身のシステムが無いため、空中にいる相手に連続して攻撃を叩き込むことが可能となっています。「特定の必殺技の終わり際を、必殺技でキャンセル出来る」仕様が更に拍車をかけ、永久コンボを乱発するという凄まじい現象を生み出しています。
その他、ゲームの特徴を挙げると以下の通り。
▽投げ返しのシステムを採用
相手に投げられても、絶妙のタイミングでボタンを押すことで投げ返すことが可能。CPUにやられると理不尽な気持ちでいっぱいに。
▽特定の中攻撃、強攻撃を連打キャンセルすることが出来る
上記、必殺技の終わり際を必殺技でキャンセル出来る仕組みと合わせて、理不尽なゲームバランスを構築する要因のひとつ。
▽飛び道具の軌道修正
飛び道具の軌道を、発射後にレバー操作で、少しずらすことが出来る。
・・・以上の理由から、対戦ツールとしての評価は著しく低く、アーケードでの対戦は殆ど盛り上がりませんでした。反面、洋モノゲーム独特のカオスさ、洋ゲーならではの個性的なゲームコンセプトは一部のユーザーには高い人気を誇ります。グラフィックやアニメーションは、お世辞にも綺麗とは言えないレベルですが、実写ならではの「味」が存在。好き嫌いがかなりハッキリ分かれるタイプのゲームだと思います。
ストーリーやキャラクター設定も、映画版のストリートファイターに準拠しているため、主人公が「ガイル」であったり、キャラクターボイスを映画の俳優がそのまま担当していたりします。その為、本来のストリートファイターシリーズからは、かなりイメージが掛け離れてしまっている部分はあります。必殺技の多くは、比較的忠実に再現されていますが、一部のキャラクターが目から光線を出したり、怪しい演出もテンコ盛り。
幅広くお勧めすることは出来ませんが、ストリートファイターシリーズのファンを自認する方であれば、一度はプレイしておきたいタイトルでしょうか。
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■裏技・小ネタ |
隠しキャラクター使用方法
▽KHYBER
RYU→HONDA→BALROG→HONDAの順にカーソル移動を3往復行った後に、パンチボタンみっつを同時押しする。
▽ARKANE
BLADEにカーソルを合わせて↓を20回入力した後、キックボタンみっつを同時押しする。
▽F7
RYU→KEN→CAMMY→CHUN LI→HONDA→BALROG→BLADE→BISON→AKUMA→BLADEの順番で、カーソルを合わせるたびに弱P+弱Kを押す。
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■関連グッズ |
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ストリートファイター DVD
発売:2004年06月23日
価格:2,500円
ストリートファイター DVD
発売:2003年11月21日
価格:2,500円
ストリートファイター DVD
発売:2002年06月28日
価格:3,800円
販売:ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント
時間:100分
監督:スティーブン・E・デ・スーザ
形式:Color, Dolby, Limited Edition, Widescreen |
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ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー
DVD
価格:3,990円
ASIN:B0026ZLC40
ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー
Blu-ray
価格:4,935円
ASIN:B0026ZLC4K
発売:2009年08月05日
販売:アミューズソフトエンタテインメント
内容:ディスク1枚
時間:99分
監督:アンジェイ・バートコイァク
形式:Color, Dolby, Dubbed,
Subtitled, Widescreen |
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■関連映像 |
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