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イー・アル・カンフー
Yie Ar Kung-Fu |
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2D格闘ゲーム/格闘ゲームの原点 |
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(C) 1985 2005 KONAMI |
■ゲーム概要 |
1985年にコナミから発売された、カンフーアクションゲーム。レバー上方向でジャンプ、体力ゲージシステム、パンチ、キックボタンなど、後の2D対戦型格闘ゲームの原型・先駆となった作品の一つ。主人公を上手く操作し、全11人の敵を倒していく。対人戦・対戦要素は存在しないため、所謂「対戦型格闘ゲーム」ではない。
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■ゲームシステム |
▼基本操作
操作はレバー8方向+「パンチ」、「キック」の2ボタン式。
ジャンプはレバー上方向。
レバーの方向とボタンを組み合わせて、16種類の技を使い分ける。
▼体力ゲージ
8ドットマスで表示されており、攻撃がクリーンヒットするたびに、ひとつずつ減っていく。相手の体力をゼロにすれば勝利、自分の体力がゼロになると敗北となる。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや短時間 |
コナミから発売された、所謂「対戦格闘ゲーム」の基礎的な部分を構築したゲーム。プレイヤーは主人公である「ウーロン(Oolong)」を操り、合計11人の敵を撃破していきます。技の入力が判り易くなっており、常にキャラクターの真下に、現在入れているレバーの方向が表示されるという親切設計は、今の格闘ゲームのトレーニングモードに通じるものがあります。
当時、ジャンプ操作がボタン形式になっているゲームが多い中、現在の格闘ゲームのようにレバー上方向となっているのが特徴的。斜め上にレバーを入れると、指定した斜め方向に跳び上がります。パンチ、キック、ジャンプといった基本操作に加え、体力ゲージ的なシステムが、確かに格闘ゲームの原点であることを表しています。決定的に異なる部分といえば、「ガード」の概念がないことぐらいでしょうか。
相手の体に攻撃がクリーンヒットすることでダメージを与え、自分・相手共に体力ゲージは8ドット。どんな攻撃でも、ダメージは共通して1の為、最初に8発ダメージを与えたほうの勝ちとなります。連続ヒット的な要素もあり、パシンパシンと攻撃がヒットすると実に気持ち良いです。登場する敵キャラクターも、分身の術使い、扇使い、剣使いなどなど、個性豊かな戦術を駆使してきます。色々なパターンの戦いを楽しむことが出来ますね。
コンシューマへの移植においては、ハムスターからプレイステーション2向けに発売された「オレたちゲーセン族 イー・アル・カンフー」が特に高い評価を得ています。オレたちゲーセン族シリーズは、評価の高いモノとそうでないモノの差が激しいことで有名ですが、本作は幸いなことに「M2」が移植に携わっているだけあって、その再現度の高さは極めて秀逸。加えて、「音楽CDディスク」、「DVDビデオディスク」、「解説書」、「プチ攻略本」、「インストカード」、「オリジナルトレカ」の7大豪華特典が付属していることでも話題となりました。同じくM2が移植を担当している、ニンテンドーDS版・コナミ アーケード コレクションも評価が高いですね。
ファミリーコンピュータ版・MSX版では、登場キャラクターがスリム化されて、かなり別物になっています。こちらはこちらで面白いので、併せて遊んでおきたいところでしょうか。
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■パッケージ画像 |
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