■ゲーム概要 |
2005年にSNKプレイモアからリリースされた、タッグマッチ形式の2D対戦型格闘ゲーム。アーケード版はアトミスウェイブ基板を採用。ネオジオゲームタイトルから、各ヒーロー・ヒロインが集結したドリームマッチとなっており、ボスキャラクターを含め全41名が登場する。間合いや駆け引きが重視されたゲームバランスで構築されており、現在でもコアなファンを惹き付ける名作の一本。
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■ゲームシステム |
操作はレバー8方向+「弱パンチ」、「強パンチ」、「弱キック」、「強キック」、「交代」、「スタート(挑発)」の6ボタン式。基本操作は以下を参照。
ゲームシステムは、タッグバトルであることを活かしたものが多数
▼キャラクターチェンジ
Eボタンを押すことで交代。CPU戦は一人負けてしまったらそこで試合が終わってしまう為、体力の減ってきたキャラクターをタイミング良く交代させる事は最重要。使用回数は制限されておらず、交代の際に若干隙が発生。控えているキャラクターは、一定量のところまで体力を回復させることが出来る。体力回復可能な領域はゲージが赤くなっており、通称「赤ゲージ」と呼ばれている。
▼ダブルアサルト
このゲーム最大の特徴とも言えるシステム。一定時間交代を行なわないことで、自動的に溜まる「オートチャージ」ゲージを使用して発動する二人の協力攻撃。攻撃力自体はさほどでもないが、相手の赤ゲージ(回復可能領域)を削ることが出来る。
▼タクティカルステップ
パワーゲージを消費して全身無敵で前方移動する。攻めの「かなめ」の一つ。
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■私的レビュー/プレイ時間:やや長時間 |
SNKプレイモアのアトミスウェイブ参入第二弾タイトル。通称「ネオコロ」、「バトコロ」、Web上では「NBC」と略されることも多いです。NEOWAVEに引き続き、アトミスウェイブ市場の拡販の為、営業に力が入っていたと思われ、比較的多くのゲームセンターで見掛けることが出来ました。
SNKのハード「ネオジオ」を総括するというコンセプトで製作されたタイトルであり、発表当初はサンソフト、データイースト、テクノスジャパン、ビスコ等、幅広いメーカータイトルの参入が期待されたのですが、残念ながらその様にはならず、登場キャラクターはSNK(プレイモア)、ADKの二社作品に留まります。
SNK側からは「KOF」、「餓狼伝説」、「龍虎の拳」、「サムライスピリッツ」、「月華の剣士」、「風雲黙示録」、「武力
〜BURIKI ONE〜」、「キング・オブ・ザ・モンスターズ」、「メタルスラッグ」、「アテナ」、「SVC
CHAOS」。
ADK側からは「ワールドヒーローズ」、「痛快GANGAN行進曲」からキャラクターが選抜されています。SNK側のキャラクターは、主にKOF、SVC CHAOS等からドット絵が流用されておりますが、ADKキャラや旧作のキャラクターは新規に描き起されており、いずれも完成度は高め。背景などのグラフィックも極めてハイクオリティで、各キャラクターの演出、背景キャラクターの豊富さといったファンサービスも充実しています。
ゲームはキャラクターを二人選択するタッグ形式となっており、対戦とCPU戦でルールが異なります。
「CPU戦:どちらか片方が倒れたら敗北」
「対戦:二人とも倒されたら敗北」
ロケテスト初期の段階では、対戦でも片方が倒されたら敗北というルールでしたが、ユーザーの強い希望により変更されたという経緯があります。
ゲームの方向性としては、昔ながらの間合いや駆け引きが重視されているタイプとなっており、タッグ戦であることを除けばオーソドックスな2D対戦格闘ゲームとして仕上がっています。フロントステップ系システムが採用されていることで、ややSVC CHAOSに近い雰囲気がありますが、ラン(走り続ける)が搭載されている為、スピード感はやや上昇。しかしKOFシリーズのような、スピーディ且つ豪快な連続技仕様とは大きく掛け離れています。
このゲームの特に評価の低い部分としては、やはりCPU戦仕様でしょう。制限時間5分のタイムアタックモードとなっており(時間はゲーム中のボーナスで延ばすことは可能)、更にプレイヤー側もCPU側も一人倒されるとそこで試合終了となるため、一試合の時間も極めて短いものとなりました。
決められた時間の間に倒せた敵の数、DA(ダブルアサルト)を当てた数等でラスボスが変わるという仕様は面白いのですが、なにぶん先に述べたとおり、「間合い・駆け引き重視」のゲームの為、ゲームの方向性とゲームシステムが大きなミスマッチを起こしてしまった印象は否めません。KOFのようにガンガン攻めていくタイプのゲームであれば、寧ろこういう仕様でも面白かったのかもしれませんが、本作のように牽制をしたり、様子見をして対応するといったような戦い方がメインのゲームにおいては、タイムアタックとの相性は最悪でした。
更に露骨に一回辺りのプレイ時間が短い形となってしまった為、アーケードでの練習があまり出来ない、または対戦の乱入してもらえる機会を逸しやすい等の状況が発生し、あまりインカム面でも振るわなかったのではないかという印象があります。その後2ヶ月もしないうちにサムライスピリッツ天下一剣客伝が登場。3ヵ月後にはザ・キング・オブ・ファイターズXIと、次々と自社作品にシェアを奪われ、早々にアーケードから姿を消してしまいました。
またアーケードタイトルであるにもかかわらず、短くは無いローディング時間が存在したこともマイナス要因の一つ。基盤側の仕様でもありますが、NBCの場合はタッグ対戦であるため、一度に2名×2チームの計4名を読み込む必要があり、その為同基板の他タイトルに比較してもローディングは若干長め。プレイステーション2版においても、あまり短縮化されておりません。
・・・以上のように、CPU戦のモデルがあまり芳しくないタイトルであり、更にリリース時期を鑑みてあまりに不遇の作品。しかし対人戦は実に熱く、一部のゲームセンター、アミューズメント施設では大きく盛り上がりました。間合いや駆け引き、読み合い要素のある2D格闘ゲームとしての完成度は極めて高く、是非やり込んでおきたい一本です。
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■基本操作 |
行動 |
操作 |
行動 |
操作 |
弱パンチ |
Aボタン |
通常投げ |
相手の近くで N or or +CD同時押し |
弱キック |
Bボタン |
投げ抜け |
通常投げで掴まれた瞬間にCD同時押し |
強パンチ |
Cボタン |
受身 |
ダウン直前にAB同時押し |
強キック |
Dボタン |
大ジャンプ |
一瞬だけレバー要素のあと |
交代 |
Eボタン |
大ジャンプ |
ステップ中に |
ステップ |
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GCステップ |
ガード中に ※パワーゲージ消費 |
バックステップ |
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GC交代 |
ガード中にEボタン ※パワーゲージ消費 |
挑発 |
スタート |
タクティカルステップ |
AB同時押し ※パワーゲージ消費 |
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■登場キャラクター |
キャラ名 |
声優 |
キャラ名 |
声優 |
ユウキ |
緑川光 |
草薙京 |
野中政宏 |
アイ |
鉄炮塚葉子 |
八神庵 |
安井邦彦 |
テリー・ボガード |
橋本さとし |
K' |
松田佑貴 |
不知火舞 |
曽木亜古弥 |
シェルミー |
西川葉月 |
タン・フー・ルー |
中井重文 |
覇王丸 |
臼井雅基 |
キム |
橋本さとし |
ナコルル |
生駒治美 |
ギース・ハワード |
コング桑田 |
牙神幻十郎 |
コング桑田 |
秦崇秀 |
山口勝平 |
色 |
南かおり |
秦崇雷 |
山口勝平 |
アスラ |
一条和矢 |
ロック・ハワード |
竹本英史 |
楓 |
水津浩志 |
双葉ほたる |
堀江ゆき |
御名方守矢 |
橋本潤 |
ロバート・ガルシア |
Kay稲毛 |
一条あかり |
麻績村まゆ子 |
リー・パイロン |
や乃えいじ |
鷲塚慶一郎 |
小西克幸 |
Mr.BIG |
柚木伸介 |
ハンゾウ |
田中哲哉 |
二代目Mr.カラテ |
臼井雅基 |
フウマ |
モンスター前塚 |
サイバー・ウー |
??? |
マッドマン |
モンスター前塚 |
(巻島ゆず) |
(南かおり) |
キサラ |
南かおり |
マルコ・ロッシ |
西川たけのすけ |
獅子王 |
水津浩志 |
マーズピープル |
??? |
アテナ |
伊藤望恵 |
ボスキャラクター |
ミズチ |
丸尾恒人 |
NEO DIO |
成金屋清富 |
真・獅子王 |
水津浩志 |
グッドマン |
中田譲治 |
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■攻略本情報 |
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■プレイステーション2版と Xbox 360版のグラフィック比較 |
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■パッケージ画像 |
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■関連商品 |
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■通販情報 |
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