スパIV世界最強の男、降臨!『ふ~ど迎撃祭2011』MAHODO新下関店イベントレポート&ふ~どインタビュー

 2011年12月17日と18日、北九州において『スーパーストリートファイターIV ARCADE EDITION Ver.2012』の3店舗合同イベントが行われた。今回はその3店舗のうち山口県下関市『MAHODO新下関店』で行われたイベントレポートをお送りする。
 (レポート執筆 & 写真撮影:わたも)

MAHODO

 『ふ~ど迎撃祭』は『PEP魚町店』、『ハイパーメッセ』そして『MAHODO新下関店』3店舗が合同で開催した『スーパーストリートファイターIV ARCADE EDITION Ver.2012』のイベントで『ふ~ど』氏を招き、(主に)組み手を行ったイベントである。

 ふ~ど氏はアメリカのラスベガスで開催される、世界でも有数の大きな大会である『EVO』2011の『スーパーストリートファイターⅣ ARCADE EDITION』部門で優勝、またGODSGARDEN#4でも同じくスト4AE優勝しているプレイヤー。またそれ以前はバーチャファイターのプレイヤーとして有名で、そちらでは闘劇05、08と2回優勝を果たしている。まさに名実共にスト4AE世界チャンピオンと呼ぶにふさわしいプレイヤーである。

『スーパーストリートファイターIV ARCADE EDITION Ver.2012』は現在、アーケード&家庭用で絶賛稼働中である、格闘ゲームの金字塔『ストリートファイター4』シリーズの最新作。アーケードでは2011年12月2日、家庭用は2011年12月13日にVer.2012が配信されプレイヤーのモチベーションも上がっている中での今回のイベント開催となった。

店内の模様

店内の模様

店内の模様

店内の模様

 『MAHODO新下関店』は新下関駅から5分ほど歩いたところにある。
普段の開店は12時からだがイベントの為11時から店を開け、イベントの準備を進めていた。『MAHODO新下関店』はレトロゲームから最新ゲームまで幅広い品揃えで音ゲーやクレーンゲーム、スロット、ネトゲーム台など格闘ゲーム以外のゲームも多く置いてあった。配信環境は非常に整っており、筐体の上部にはミニモニターがなんと3つもついており、カメラも画面だけではなく両側のプレイヤーの手元、顔部分を映すカメラがついており、対戦時の様子を余すところなく伝えることができるようになっていた。

配信台の模様

配信台の模様

ふ~ど氏が到着し13時イベントが開催・・・の前に熊本でも有名であり、今回のふ~ど迎撃祭2011に積極的に参加されたプレイヤー『マイケルたん』氏とのエキシビジョンマッチが急遽行われた、その後のイベント開催となった。ふ~ど氏が使うのはもちろんEVO2011、GODS#4で優勝した時の使用キャラ『フェイロン』である。

イベントのシステムを紹介しよう。
まず挑戦者は筐体前にある星が描かれた紙をとる、これが整理券であり勝敗が決まった際に筐体横にあるホワイトボードに貼る勝敗の星である。その星を対戦前に店員に渡し、ふ~ど氏と対戦を行う。そして対戦が終わった後、ホワイトボードに星を貼りつける。黒星になるか白星になるかは勝敗次第である、さてふ~ど氏に黒星をつけることはできたのか・・・?

イベントの模様

イベントの模様

イベントの模様

イベントの模様

イベントの模様

イベントの模様

イベントの模様

 2時間以上にも及んだイベントの結果は圧倒的なものであった。もちろんふ~ど氏の圧勝である。3回ほど敗北はしたもののほとんどはマイケルたん氏との対戦のものであり、MAHODOのプレイヤーは、ほぼ逆迎撃をくらう形となった。
40戦以上行っての3敗、圧倒的な実力差を見せつけ迎撃は失敗?
ふ~ど氏は世界チャンピオンの面目を保ったか・・・その時最後の男が立ち上がった、そう『MAHODO新下関店』の店長である。

 ということでイベント最後の対戦はふ~ど氏と店長の対決となった、ちなみに店長はスト4は全くプレイしたことがないとのこと。店長はブランカを選択、中々スト4初心者とは思えぬプレイを見せたがフェイロンのウルトラコンボ『逆鱗拳』(当身技)に様子見からの小パンをするという行動に思わずふ~ど氏も笑ってしまうほど、会場は笑いに包まれ、最後の最後にイベント最大の盛り上がりを見せることとなった。(ちなみに2ラウンド目も同じことが起こった、これがいわゆる天丼である。)
最終的にはイベント参加人数10数人、配信視聴者数700以上という盛り上がりを見せ、イベントは終了した。

 イベント終了後、ふ~ど氏に簡単なインタビューを行ったのでその内容をお伝えする。

インタビュー

FFL(わたも):今日のイベントはお疲れさまでした。それでは早速ですが始めたいと思います。さて、『ふ~ど迎撃祭』2日間にわたり福岡県から山口県まで3店舗、組み手を行われたわけですが、感想の方をお聞かせください。

ふ~ど:こういう(イベント)ってあまり呼ばれないので、普通に嬉しいなっていう感じでした。内容としては・・・そうですね、3店舗とも来てくれた方もいて・・・割と似てる人が多かった気がしますね(笑)

わたも:北九州の方は60人ほど来られたという話を聞きましたが・・・?

ふ~ど:そうですね、多かったですよ。だから今日は来なかったのかもしれませんね(笑)。

わたも:なるほど(笑)。それでは少しイベントとは話が変わりますが、スト4AE Ver.2012が稼働しました。現在までフェイロンでプレイされてきてキャラクターやゲームに対しての感想をお聞かせください。

ふ~ど:ゲームはあまり変わってないです。フェイロンは普通に強いキャラだと思います。トップ5に入ってもおかしくない位強い。今回は多分バランスが結構よくて、危ないキャラが(多分)少ないんですよね。前のユン、ヤン、フェイロンみたいに。だから色んなキャラがいるので大会は逆に怖いな、と思っているんですよね。前はやっぱりユン、ヤンがいたので。ユン、ヤンに勝てないキャラが多くて、大会にでてこない。(大会に)でてきてもユン、ヤンに崩されるのであたらなかったんですよ。だからそんなにキャラ対策もする必要がなかったんですけど、2012になってどのキャラでも上位に上がってくる可能性があるので、そうなると大会は勝ち辛くなったのかなと思います。やっぱり色んなキャラがいるのは大変なので。

わたも:色々なキャラに芽がでてきたということですか?

ふ~ど:そうですね、ジュリとかアベルとか・・・。でも上がってくるキャラが多いってことはやっぱり優勝を目指すにはすごく大変ということですよね。前はユン、ヤンのキャラ対策を頑張れば他はある程度適当でも大丈夫だったので。

わたも:ふ~ど氏は今回EVO、GODSなどの優勝者という肩書きで呼ばれたわけですが、優勝されて何か変わったりはしたのでしょうか?

ふ~ど:自分は元々バーチャで全国大会や世界大会を勝っているので、スト4で優勝したからといって天狗になったりとかはないです。むしろよく優勝できたなという感じです。多分相当低い確率を引いたので。あんなに強いメンバーと人数がでる大会を勝つのはどんなに実力があっても難しいんですよ。それをやっぱり勝ったというのは・・・自分を褒めたいなという感じです(笑)。EVOも20万円かけて行ったんですが、よく行ったなと(笑)。

わたも:現在スト4でなくてもいいんですが格闘ゲームでの『目標』のようなものはあるのでしょうか?

ふ~ど:(目標は)別にないですけど、対戦格闘ゲームが好きなので、『対戦』っていったらやっぱり勝たないと意味がないじゃないですか。だから『強い人に勝つ』ということが目標ですね。大会で勝つよりは『野試合』でウメハラさんやマゴさんを倒すほうが自分にとっては重要というか、好きですね。大会はやっぱり『運』が相当重要なので・・・2冠の自分が言うんで間違いないです(笑)。

わたも:(笑)。

ふ~ど:やっぱり野試合は何百試合とやるので、そっちのほうが重要ですよね。けどやっぱり見ている人からしたら野試合なんて見てないし、見れないじゃないですか。で大会が全てになってしまうので難しいですよね。プレイヤーは野試合を重視しているんですけど、プレイヤー以外の人は大会しか重視していないので、そこがとても難しいですね。大会で勝つのは難しい。

わたも:それではふ~ど氏のファンに一言あれば。

ふ~ど:そうですね・・・頑張ります、頑張るんですけど・・・むしろ(自分の)どこがいいのか聞きたいですね(笑)。

わたも:それは自分のどこが人気があるのかということですか?

ふ~ど:そうですね、それは気になりますね。

わたも:今後の活動などは決まってるのでしょうか?

ふ~ど:来週メキシコに行きますね(この時点では参加になっていた)。スト4で呼ばれたのでスト4とマブカプも新しくなったので買って、ちょっとやってるんですよ。対戦ネットとかつながってないので全然対戦はできてないんですけど。記念参加・・・あったらちょっとやりたいなって。あとはフランスとか・・・。日本国内は全国大会とか・・・。では自分でイベント起こして何かするっていうのは、性格的には無いですね。イベントは好きなので基本的には行く感じですね。だからもしこういう(ふ~ど迎撃祭)イベントがあるなら是非呼んでほしいですね。格闘ゲームのブームもいつまで続くか分からないので、今行っておかないともったいないですよね。

わたも:なるほど、それではありがとうございました。

ふ~ど:ありがとうございました。

 格闘ゲームブームの波がまた来ているとは言われている。格闘ゲームプロの登場、ネット対戦の充実化、配信技術の発達やUSTREAM、ニコニコ生放送などの登場により突入した配信戦国時代、『ぶるれぼ』やGODSなどの賞金大会の開催・・・確かに波が来ているようにも思える。ただ地方ゲーセンの現実は決してそうとは言えない、厳しい現実を叩きつけられている。その中で今回のようなイベントは何か現実を変える大きなモノになり得るだろうか?
それはまだ誰にも分からないが、今回参加したプレイヤー達の顔を見るにその可能性は大いに秘めていると考える。夢と現実の狭間で地方ゲーセンは大きく揺れている。

 MAHODO新下関店様、ふ~ど氏、そして『ふ~ど迎撃祭2011』に参加されたプレイヤーの皆さまお疲れさまでした。

会場前にて

取材協力:MAHODO新下関店 http://mahodo2.net/
執筆・写真撮影:わたも

   

   


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